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「Human Player」で同僚の本性を暴いてみるレビュー(?)(2/3 ページ)

» 2007年03月15日 11時38分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 周囲の同僚十数名に有無を言わさず登録させてみたところ、やはり全体に占める比率の高い「ごくフツーのタイプ」や「悩める優等生タイプ」「スーパーヒーロータイプ」が多かった。しかし中には珍しいタイプもいて、「ガンコ親父の石頭タイプ」「裏道の一匹狼タイプ」「低次元のなまけ者タイプ」が約1名ずつ。ガンコ親父や一匹狼はともかく、同じ職場に“低次元のなまけ者”がいたのは意外だ(当人が一番ショックを受けていた)。

 さて、登録した人間は、いわばオーディオプレーヤーの音楽データである。メニューの中から「Human」→名前→「PLAY」を選択すると、その人が何をしているかをアニメーションで表示してくれる。今回は全員が生活を「仕事」にしたため、昼間はみんなオフィスにいて、イライラしたり、残業したり、煮詰まって壁に頭を打ちつけたりしている。振り返ってオフィスを眺めてみると……かなり実情に近いようだ。

photophotophoto 再生中。○ボタンを押すと画面下部に説明が流れる

 一方、人によっては仕事をさぼってメールしていたり、行方不明になったり、異性にちょっかいを出したりすることもある。振り返ってオフィスを眺めると……これも(以下、自主規制)。

 なおも観察していると、たとえ性格タイプが同じでも、行動パターンは同じではないことがわかった。同じ行動が多いことは確かだが、その日のバイオリズムなどによっても行動は変わる。また、今回のように社会人ばかりを登録した場合、オフィスにいる昼間より、プライベートな夜のほうが性格が出て面白い。

 たとえば午後11時頃。ほとんどの人は、入浴したり、テレビを見たり、すっかりリラックスモードだ。しかし、社内でも真面目な性格として知られる某氏だけはキッチンで皿洗い中。なるほど、と思わせる結果だ。ちなみにリアルな本人はまだ残業中。現実のほうがシビアである。

 複数の人数を登録していると、プレーヤーの中で仲の良い人(性格的に相性のいい人)と一緒に行動することがある。昼間なら荷物を一緒に運んだり、夜になるとつるんで飲みに出かけたりする。また、相性のいい男女が同じプレーヤーに登録されていると、メール交換やデートに発展することも……。ただし、性格的に“浮気性”の傾向がある人は、デートの相手がコロコロ変わったりするのでご注意を。事実、わがオフィスでも(以下、自主規制)。

 “本性”がわかるゲームも用意されている。その1つ「ヒューマンどっきり」は、いくつかのシチュエーションを用意して、その人のとりそうな行動を再生するというもの。たとえば「目の前でカメがいじめられていたら?」「グラビア写真集が置かれていたら?」など、いかにも性格が出そうなシチュエーション。ただし、テーマやどっきりを仕掛ける相手はすべてランダムにチョイスされるため、ユーザーが選択することはできない。

photophotophoto グラビアしゃしんしゅうがおかれていたら? 読んじゃった

 もう1つの「どっちのひとでショー」は、「玉の輿に乗れそうなのはどっち?」「上司に向いているのはどっち?」といったテーマで登録した人同士を比較するゲーム。繰り返すが、あくまで性格診断の結果なので、実際の上司が部下に負けることも多い。余計な波風がたてたくなければ、社内での利用は慎重にしよう。

photophotophoto じょうしにむいているのはどっち? 実際の上司が部下に負けることも多々ある

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