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「ダルグリッシュ警視シリーズ」などで知られる英国ミステリー界の女王P.D.ジェイムズのベストセラー小説「人類の子供たち」を映像化したSFアクション「トゥモロー・ワールド」が、2枚組のプレミアム・エディションとして3月21日にDVDリリースされる。
DTS仕様の本編に、65分の特典映像を収録。「希望の可能性〜識者たちからの提言」では人文地理学者や哲学者などが世界情勢を憂い、「ワンカット撮影シーンメイキング」ではアルフォンソ・キュアロン監督やクライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーら出演者のコメントを交え、画期的な撮影方法の裏側が明かされる。
ほかにも、「未公開シーン」、キャラクターの魅力に迫った「セオ&ジュリア」、セットや衣装、小道具などのこだわりを収めた「近未来デザイン」、CG合成で制作された「ベイビー:誕生シーンの舞台裏」、キュアロン監督作品の世界観と魅力を語りつくす「哲学者スラヴォイ・ジジュクからのコメント」など、充実の特典内容から本作をより深く知ることができる。
西暦2027年、人類に子供が誕生しなくなってすでに17年の歳月が経過していた。あらゆる研究もその原因を解明することができず、人類は滅亡の時を待つばかり。その上、 “人類最後の子供”が傷害事件で死亡してしまう。世界は重苦しい空気に包まれ、未来への希望を失った人間たちは暴徒化、世界中の多くの国家が次々と崩壊していった。
国家官僚のセオも何の目的もなく生きていたが、ある日、何者かによって拉致される。彼を拉致したのは元妻ジュリアンが率いる反政府組織で、ある移民の少女の移送を頼まれるが……。
テロが横行し、貧富の格差も広がるなど、ここに描かれている世界は決して絵空事ではない。2027年というまさに近未来、明日起こるかもしれない悪夢を「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「天国の口、終わりの楽園。」のアルフォンソ・キュアロン監督が見事に映像化。
戦車の砲弾や銃弾が激しく飛び交うクライマックスの8分間ワンショットの市街戦シーンの迫力には心を揺さぶられ、手持ちカメラ映像も恐怖心を煽る。この臨場感溢れる映像と高い表現技術で、ベネチア映画祭の技術功績賞、全米批評家協会賞の撮影賞などを受賞。アカデミー賞では脚色賞、撮影賞、編集賞にノミネートされた。
キャストは「シン・シティ」のクライヴ・オーウェン、「ハンニバル」のジュリアン・ムーア、「奥さまは魔女」のマイケル・ケイン、「キンキーブーツ」のキウェテル・イジョフォーら演技派が顔を揃えている。
社会の矛盾を見て育ったメキシコ人監督ならではの強烈なメッセージと壮絶なアクションが融合したSF大作、必見です。
関連サイト:
http://www.tomorrow-world.com/(公式サイト)
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