インタビュー
ヤフーがテレビに期待すること(1/2 ページ)
先日発表されたソニー「BRAVIA J」シリーズの特徴のひとつは強化されたネットワーク機能だ。BRAVIAの一部既存モデルでもPC向けサイトの閲覧が可能なWebブラウザを搭載していたが、新製品はいずれもDLNA準拠の機能を備えたほか、常時接続しておくとテレビを見ながら本製品の画面に最適化されたインターネット上のコンテンツが閲覧できる「アプリキャスト」を新搭載している。
サービス運営そのものはソニーが行うが、Amazon.co.jp、楽天、ソネットエンタテインメント、ヤフーがパートナーとしてコンテンツの提供を行う。なかでもヤフーはPCや携帯に留まらず、ユーザーがどのようなデバイスを使っていてもサービスを提供するという「どこでもヤフー」(関連記事)の構想を発表しており、今回のパートナー参加もその一環と言える。
サービス開始が間近に迫るアプリキャストへどのような期待を寄せるのか、ヤフーが「テレビ」に何を求めるのか、同社デジタルホーム事業室 室長の坂東浩之氏に話を聞いた。
「テレビでヤフーをぱっと見」を提供
アプリキャストとはスクリプト言語で記述された文字通り“アプリケーション”だ。
BRAVIA Jは電源が投入されると、ソニーのサーバを参照して新しいアプリキャストをチェックし、利用できるアプリキャストをXMB上に表示する。そこで任意のアプリキャストを選択すると放送を受信している画面の右に展開される。一見すると地上デジタル放送のデータ放送画面にも似ているが、HTMLやBMLによる表示ではなく、アプリケーションが介在するため提供者側の自由度は高い。
このサービスは「BRAVIA J」シリーズの販売が開始される4月25日と同時に開始される予定だが、ヤフーはまず「トピックス」「画像検索」「オークション」の3サービスを提供する。
「トピックス」はヤフーのトップページに表示されている「トピックス」をほぼそのまま表示するアプリケーションだ。「国内」「経済」などのカテゴリごとに表示され、その内容とトピックはスライドショーのように随時更新/変更される。ニュースの詳細を見ることも可能だが、その場合にはBRAVIA Jに搭載されているWebブラウザを起動する必要があるため、あくまでも話題を“ぱっと見”で確認するアプリケーションと位置づけられている。
画像検索は「Yahoo!トレンドワード」(ニュースやブログで24時間内に利用頻度の高かったなど言葉をピックアップするサービス)などからRSSで情報を取得し、その記事と画像を表示させるアプリケーション。こちらも話題の言葉を“ぱっと見”で確認するという意味では「トピックス」と同種の体験を提供するアプリケーションと言える。
「オークション」はフリー入力されたキーワード、またはYahoo!ショッピングの「人気検索キーワードランキング」、Yahoo!商品検索で検索頻度の高いキーワードを元に、Yahoo!オークションに出品されている商品を表示する。
アプリキャストから入札やウォッチリスト追加などは行えない。興味のある品物が出品されていた場合には、詳細を表示させると現れるQRコードを使って携帯から参加するか、BRAVIA JのWebブラウザを起動する必要がある。基本的にユーザーがサービスへアクティブに参加する場合にはPC/携帯に任せ、テレビ側からはゆるやかに情報を流し続けるにとどまるというスタンスは貫かれている。
同社の提供しているID(Yahoo!ID)を利用できれば利便性は増すように思われるが、開発開始からあまり時間がなかったことと、「テレビ向け」として提供するサービスと考え、あえて実装しなかったのだという。
「確かにIDを使えれば便利ですし、対応する可能性もあります。ですが、IDは個人で利用するモノであって、リビングに置かれ家族全員が使うテレビ向けに用意することが適当とは思えなかったのです。それに、テレビを表示装置として使うのでWebブラウザを起動してもPCほど表示エリアを広く確保するのは困難です。QRコードから携帯での参加をお勧めします」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
2
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
3
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
4
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
7
死んだ個体と交尾するイノシシ、東京農工大などが記録 有蹄類で初 白骨化も見届ける
-
8
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
9
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
10
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR