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無一文のホームレスから億万長者へ。そんなアメリカン・ドリームを実現させたクリス・ガードナーの半生を描く「幸せのちから」が、7月25日にコレクターズ・エディションとしてDVD化される。
特典はガブリエレ・ムッチーノ監督の音声解説、メイキング映像、ウィル・スミス親子のオフショット映像、モデルとなったクリス・ガードナーについて、主人公の運命の鍵を握るルービック・キューブの魅力、ミュージカル・パフォーマンス、オリジナル劇場予告などを収録。Blu-ray Discも同時リリース。特典はDVDと同内容で、価格は4980円。
1980年代のサンフランシスコ。妻と5歳の息子クリストファーと3人で暮らしていたセールスマンのクリスは、利益を見込んで大量購入した医療機器が思ったように売れず、収入が激減。やがてアパートを追い出され、妻にも逃げられ、預金も底をついてしまう。そんなクリスが息子のために一流証券会社への再就職を決意する。正式採用までの6か月間は無給、しかも正社員になれるのは研修生20名のうち、たった1人という過酷さ。クリスは子育てに追われながら、セールスマン時代に培ったトークと粘り強い売り込みで、なんとか生き残ろうとするが……。
金もない、職もない、宿もないシングル・ファーザーは人数限定のホームレス用の施設に親子で並び、その施設に入れなかった夜にはトイレで寝泊り。かなり切羽詰った状態だが、彼は決して諦めずに前向きに生きている。それは、守るべき息子の存在があったから。
製作も兼任したウィル・スミスは本作でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。実の息子ジェイデン君と共演しているのもミソ。愛息を見つめるスミスの眼差しが、いつもより優しく感じられる。と書いてしまうと、なにやらお涙頂戴のサクセス・ストーリーを想像してしまうが、延々とどん底の極貧生活が描かれ、中身はかなりシビアでシリアス。
何度も言うが、これは実話。努力すれば誰もが億万長者になれるというわけではないが、万に一つでも起こり得る奇跡の物語がここに刻まれている。本作で生き残るための処世術を学び、そして人生への希望を捨てないこと。そうすれば、あなたも億万長者になれる、かもしれない。
関連サイト:http://www.sonypictures.jp/homevideo/thepursuitofhappyness/index.html(公式サイト)
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