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回せ!モードダイヤル! 花のマークはマクロの証!脱フルオートの道 第1回

» 2007年07月04日 12時36分 公開
[小山安博,ITmedia]

 最近のコンパクトデジタルカメラは、実に機能が豊富になってきた。単にシャッターボタンを押して目の前の景色を切り取る、というだけだったらケータイカメラでも十分だが、カメラメーカーもそれを承知しているせいか、いろいろな機能を追加して独自性を打ち出している。

 そんな高機能のコンパクトデジカメを前にして、カメラ任せのフルオート撮影ばかりではもったいない。カメラの機能を生かして、ケータイカメラには撮れないような撮影もしたいという人も多いのではないだろうか。

 しかし、どういった機能をどう使えば、そんなデジカメならではの写真が撮れるか分からない――そんな人がフルオート撮影を脱却するためのお手伝いをしたい、というのがこの連載の意図だ。

モードダイヤルを切り替えてマクロ撮影にチャレンジ

photo コンパクトデジカメ「LUMIX DMC-FX01」のモードダイヤル

 フルオート脱却の最初のステップはモードダイヤルの使い方をマスターすることだ。モードダイヤルとは、一般的なコンパクトデジカメにあるダイヤルで、カメラの機能を切り替えるために使われる。

 モードダイヤルのないカメラでも、撮影モードを切り替えるための設定が用意されている場合が多い。まずはそれを見つけてみよう。

 モードダイヤルなどが「オート」「AUTO」などになっていたら、これを変更することがまず第1歩。カメラによって異なるが、「P(プログラムオート)」や「マニュアル」といったモードに切り替えよう(こうしたモードがそもそもないカメラもある)。

 撮影モードで真っ先に覚えたいのは「マクロ」だ。マクロは近接撮影のことを言い、とにかく被写体に近寄って撮影する機能のこと。コンパクトデジカメは通常、だいたい被写体からレンズまで数十センチぐらいまで近寄って撮影できるのだが、それ以上近づくと、ピントが合わずにボケボケの写真になってしまう。

 そんな時にマクロ機能を使うと、十数センチから短いものでは1センチまで、グッと被写体に近づいて撮影ができる。そうすれば、近すぎて撮れなかった被写体も撮れるようになるし、一部分を大きく拡大して写し取ることもできる。

 ポイントは「花」のマークを探すこと。だいたいチューリップっぽい花の絵柄が描いてあるボタンやモードダイヤルがマクロモードの証だ。

 普通に風景や人のスナップ撮影ではあまり必要のないマクロ撮影だが、たとえば「今日食べたおいしい料理をブログにアップしたい」「買ったばかりのジュエリーを撮影してMixiで自慢したい」といった時にマクロモードを使うといい。また、ネットオークションに商品を出品する場合も、マクロモードで細部を拡大して写しておくと、購入の検討がしやすくなるので売れやすくなること間違いなしだ。

 マクロモードは、ほとんどすべてのコンパクトデジカメが備える機能といってもいいので、ぜひ花のマークを探して設定してみて欲しい。

 ちなみに、マクロモードは普通、ズームでもっとも広い範囲を撮影できる広角(ワイド)側で利用する。カメラの中には自動的にズームがワイド端になるものもあるが、遠くのものを大きく写せるズームの望遠(テレ)側で撮影するマクロを「テレマクロ」という。

 テレ端での撮影は、ワイド端に比べて近づける距離が遠くなり、1メートル近い距離になる場合もあるが、テレ端でマクロモードにすると、その距離が数十センチに近づける。テレマクロ機能がないカメラもあるが、ちょっと離れた被写体を大写ししたい、といった場合に有効な機能だ。

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