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35度の低温スチーム調理も可能なオーブンレンジ、東芝

» 2007年07月04日 19時03分 公開
[ITmedia]
photo ER-E350(ラズベリーレッド)

 東芝コンシューママーケティングは7月3日、オーブンレンジ“石釜オーブン”カロリエVS「ER-E350」「ER-E300」を9月1日より順次販売開始すると発表した。実売想定価格はER-E350が10万円前後、ER-E300が8万円前後。

 同社は昨年7月に最高温度350度の過熱水蒸気調理が可能な「カロリエ ER-D350」を発表しているが、新製品は最高温度はそのままに(ER-E300の最高温度は300度)、温度センサーとスチーム制御機能の性能向上によって、最低35度での低温スチーム調理を可能とした。

 調理温度は「適温スチーム」(35〜90度)、「過熱水蒸気」(100〜250度)、「オーブン」(100〜300度)と「発酵」(30/35/40/45度/スチーム40度)の4つに切り替え可能で、「適温スチーム」時には5度きざみの手動設定も行える。細かな蒸し加減の調整が行えるため、「歯ごたえを残した野菜の蒸し上げ」や「すの立たない茶わん蒸し」「滑らかさの異なるプリンの作りわけ」といったセイロならば微妙な火加減が必要とされる調理も思いのままだ。

photophotophoto 昨年発表の「ER-D350」では行えなかった100度以下でのスチーム調理が可能に。スチーム用のウォータータンクは左手前に用意されている

 また、蒸すという調理法はゆでる・炒めるなどに比べて食材のビタミンCやB1が失われにくいことでも知られており、本製品で適温スチームした後にレンジ加熱した春菊は電子レンジ加熱した場合より、ビタミンCを約1.4倍維持するという。

 本体前面の液晶パネルには、加熱方法や調理カテゴリから料理を検索し、そのまま自動調理まで行える「カロリエナビ」を搭載し(ER-E350のみ)、液晶パネルの右にはスチーム温度に連動して色が変化する「スチームインジケーター」も備えた。また、操作ダイヤルにも赤青2色のLEDを埋め込み、「青点灯時は選択、赤点灯時に決定」と利用者をナビゲートする仕組みも取り入れられている。

photo ER-R300にはポップなオレンジも用意

 ER-E350は211種類、ER-E300は46種類の調理メニューがプリセットされており、ボタンひとつでステーキやハンバーグといったグリル料理、から揚げやエビフライなどの揚げ物、茶わん蒸しやおこわなどの蒸し物などが調理できる。低温スチームで野菜を下ごしらえしてのピクルスといったオーブンレンジには珍しいものも含まれている。

 庫内のサイズはER-E350が400(幅)×300(奥行き)×255(高さ)ミリ、ER-E300が400(幅)×305(奥行き)×255(高さ)ミリ。いずれも容量は32リットルと多いため、オーブン利用時にも温度が安定しやすいという。庫内底面にはセラミック素材が利用されている。

 外寸はいずれも500(幅)×460(奥行き)×390(高さ)ミリ。ER-E350はシルバー/ラズベリーレッド/ブラックの3色、ER-E300にはシルバー/オレンジの2色が用意される。

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