松下電器産業は7月24日、LUMIXシリーズの新製品としてデジタルカメラ「DMC-FZ18」を8月25日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は5万5000円前後。
新製品は、2007年1月に発表されたDMC-FZ8の後継機種。撮像素子のサイズは同じく1/2.5インチだが有効画素数を720万画素から810万画素に向上させた。
“FZシリーズ”の特徴である高倍率ズームレンズは変わらず採用されており、8群11枚構成のライカDC VARIO-ELMARIT(バリオ・エルマリート)レンズにより、光学18倍ズーム(35ミリ換算:28〜504ミリ相当)を実現する。EDレンズを2枚使用し色収差の発生を低減しているほか、EX光学ズーム(デジタルズーム)で最大28.7倍(3Mバイト以下で記録)の望遠撮影も行える。マクロ撮影では被写体距離1センチでの撮影が可能で、1メートルでのテレマクロ機能も備えた。
カメラが被写体距離や明るさなどの情報からシーンモードを自動で判断・選択する「自動シーン判別」機能を備えた「おまかせiA(インテリジェント・オート)」を新たに搭載した。
本機能の自動シーン判別では「i人物」「iマクロ」「i風景」「i夜景」「i夜景&人物」および「標準(動き認識)」のシーンモードから撮影に適したモードをカメラが自動的に選択する。液晶画面には選択されたモードを表すアイコンが表示され、選択されたモードを確認することができる。顔認識機能は最大15人の顔を検出し、被写体の移動を検出枠がリアルタイムで追いかける。また逆光時でも顔が明るくきれいに写るよう、露出も調整される。
「人物」や「スポーツ」「風景」など使用頻度の高いプリセット撮影モードについては、より細かな設定変更を施すことも可能となった。「人物」ならば、美肌処理を行う「美肌」、フラッシュシンクロを行う「屋外人物」、ブレ低減を強める「屋内人物」、絞りをマニュアル操作できる「クリエイティブ」などの設定を追加で行うことで、使い勝手を保ったまま、利用者の意図を反映しやすくなった。自身で設定した内容は3つまで登録できる。マニュアル操作も強化されており、MFエリア拡大やジョイスティックによる露出補正が行えるほか、RAWでの撮影も可能だ。
光学式手ブレ補正や、ISO1600〜6400の新高感度モード、被写体の動きを感知してISO感度を自動選択する「インテリジェントISO感度」も搭載。2.5インチの液晶モニターは、外の明るさに応じてモニターの明るさを調節する「オートパワーLCDモード」も備える。写真をカテゴリーに分類してスライドショーが楽しめる「カテゴリー再生」や、写真にタイトルを入力できる「タイトル編集機能」も採用した。
本体サイズは117.6(幅)×75.3(高さ)×88.2(奥行き)ミリ。重さは407グラム(バッテリー、メモリカード含む)。SD/SDHCメモリーカードとマルチメディアカード(静止画のみ対応)で記録できるほか、約27Mバイトの内蔵メモリも備える。ボディカラーはシルバーとブラックの2種類。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR