指で直接画面に触れることで操作するタッチパネルには、直感的な操作ができるというメリットがある。ソニーのサイバーショットにもいくつか採用例があるが、新たに登場したTシリーズの「DSC-T200」「DSC-T70」にもタッチパネルが搭載された。このDSC-T200、タッチパネル以外にも「笑顔検出」など見所が多い。さっそく試用してみた。
画面上のアイコンに触れることで操作を簡略化するタッチパネルだが、デジカメの世界ではソニーとペンタックスが意欲的に取り組んでいる。ややもすると実験的、先端的な取り組みに思われがちだが、今回ソニーはメインストリームのTシリーズ2モデルに搭載してきた。同社のタッチパネルに対する力の入れようが分かる。
そのDS-T200だが、初めて背面を見ると衝撃を受ける。背面全体が液晶モニターになっており、それも16:9のワイド画面であるため、まるで液晶テレビのよう。しかも背面にはまったくボタンがないという徹底ぶりだ。
これまでのソニー製タッチパネル搭載デジカメ(DSC-N2やDSC-T50など)でも、背面に2、3のボタンはあり、タッチパネルとボタンの併用だったのだが、今回は背面から完全にボタンを排除し、背面がよりスッキリした。
液晶は最近の液晶テレビや一部のワンセグケータイなどと同様の16:9のワイド液晶。3.5型 23万画素という大型高精細な液晶で、撮影していても撮った写真を閲覧していても気持ちがいい。
撮像素子には有効810万画素1/2.5型CCDを採用、最大解像度だと4:3の写真になり、液晶表示時には画面左右がカットされる形になるが、その場合は左右に機能アイコンが配置されるのでスペースにムダがない。ハイビジョンサイズ(1920×1080ピクセル)での撮影の場合、画面全体を使って写真撮影ができるので、実に気持ちがいい。この場合、左右の機能アイコンは半透明になる。DISPアイコンをタッチすれば機能アイコンを消すことも可能だ。
ハイビジョンサイズだと、実際の画素数は200万画素程度になるのでせっかくの810万画素がちょっともったいないが、使っていて楽しいのはハイビジョンサイズの方だ。
タッチパネルはこれまでのサイバーショットにも採用例があるが、より練り込まれている。よく使う機能に関しては常時アイコンが表示されるので、それにタッチして素早く設定できるようになっている。
DSC-N2では、タッチパネル呼び出しボタンを押してから初めて機能アイコンが表示されていたため、一手間必要だった。しかし今回は、半透明のアイコンを画面の左右と下部に、あまり邪魔にならない形で配置したため、常にアイコンが表示されていてもそれほど違和感なく使えるようになっている。
画面に常時表示される画像サイズやマクロなど以外については、画面上の「MENU」アイコンをタッチすると、ほかのサイバーショットシリーズと同様、左側に縦にアイコンが並ぶので、そこから探していけばいい。
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