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2005年ベネチア国際映画祭での新人監督賞を皮切りに、06年サンダンス映画祭ワールドシネマコンペティション審査員大賞、06年ヨーロッパ映画賞ディスカバリー賞を受賞したサスペンス・スリラー「13/ザメッティ」が、10月10日にDVDリリースされる。
特典映像はゲラ・バブルアニ監督の来日インタビュー、未公開シーン、日本版特報、日本版劇場予告、TVスポット、フランス版予告など約31分を収録。
フランスに渡ったグルジア移民のセバスチャンは、屋根修理職人として働き、わずかな収入で家族を養っていた。ある日、仕事先で家主のフランソワが薬物中毒で死に、フランソワあての白い封筒が、風に乗ってセバスチャンのもとへやって来た。
封筒の中にはパリ行きのチケットが入っていた。生前、フランソワが怪しげな金儲けの話をしていたのを思い出したセバスチャンは、パリの暗い森の奥にたたずむ洋館へと向かう。だが、そこでは、集団ロシアン・ルーレットでその生死を競わせる悪夢のようなゲームが行われていた。
耳慣れないタイトルの“ザメッティ”とは、グルジア語で“13”を意味し、この物語の鍵となる数字である。
13人同時ロシアン・ルーレットのルールはこうだ。13人のプレイヤーが円形になり、弾倉を回転させる。次に隣にいる人間の後頭部に自分の銃をつきつける。進行役の男が「拳銃をあげろ、狙え、ランプが点いたら引き金を引け」と声を荒げる。その合図とともに、引き金を引くというものだ。
何人かが死に、何人かが生き残り、生き残ればその人間に賭けていたギャンブラーたちは胴元からお金が払い戻されるという寸法。ギャンブラーたちはそのゲームの行方を見守り、一方のプレイヤーたちは虎視眈々と優勝を狙う者、麻薬や酒で気分を落ち着かせる者とさまざまだ。
死と隣り合わせの極限状況を、不安と恐怖にゆがむ主人公のクローズアップを多用し、冷たい雰囲気のモノクロ映像でみせていく。その緊張感は「SAW/ソウ」や「ホステル」以上だ。もちろん、新人監督とは思えない手腕をハリウッドが放っておくわけがない。バブルアニ監督自身によるリメイクも決定している。
グルジアの新鋭の今後の活躍にも注目しつつ、まずは異様な死のゲームの一部始終を、いやな汗をかきながら、目撃してみてはいかがだろうか?
関連サイト:http://www.13movie.jp/(公式サイト)
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