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クリストファー・プリースト原作の怪奇小説「奇術師」を映画化した「プレステージ」が、1月1日に2枚組のコレクターズ・エディションで発売。特典ディスクには20分に及ぶメイキング、オリジナル予告篇、日本版劇場特報、日本版劇場予告、TVスポット、キャスト&スタッフ プロフィールを収録している。初回特典として3Dアウターケース仕様、4ページのブックレット付き。
HD DVD、Blu-ray Discも同時リリース。特典映像は予告編を収録し、初回版にはドルビーとの共同プロモーションによるオリジナルトレーディングカードを同梱。カードは全部で6種類、同梱されるのはその内の1枚とのこと。各4935円。
舞台は19世紀末のロンドン。マジックの世界に取り憑かれた野心家のボーデン(クリスチャン・ベイル)と、スター性に富んだアンジャー(ヒュー・ジャックマン)。修行時代からしのぎを削ってきた2人は、アンジャーの妻がショーの最中、水中脱出に失敗して死んだことから対立が過熱する。簡単に脱出できるはずの妻の手をロープで結んだのは、ボーデンだったからだ。
復讐の鬼となったアンジャーは、執念深くボーデンを追い回す。ボーデンが瞬間移動を発表したかと思えば、アンジャーは天才科学者(デビッド・ボウイ)が造り出した巨大装置を使ってステージから2階席へ大移動。2人のし烈なバトルは、マジックの新しいネタの競い合いに止まらず、相手の命をも狙った足の引っ張り合いまでに発展し、なんともスリリングだ(ちょっと見苦しくもあるが……)。
この後、ショーの最中にアンジャーが死亡し、それを目の前で見ていたボーデンが殺人の容疑で逮捕されてしまう。アンジャーが自分の命を張って仕掛けたワナなのか?衝撃の真実が明かされるラストまで決して目が離せない。
洗練されたパフォーマンスで人気マジシャンとなるボーデンをヒュー・ジャックマンが悲哀を漂わせて熱演。一方、ボーデン役のクリスチャン・ベイルも向こう見ずな男を存在感たっぷりに演じている。彼らを翻弄する助手役にスカーレット・ヨハンソン。「マッチポイント」に続き、彼女の魔性の魅力がここでも発揮され、作品のいいスパイスになっている。
監督は「メメント」「バットマン ビギンズ」のクリストファー・ノーラン。脚本は「メメント」でも脚本を担当した、ノーランの実弟ジョナサン。
ワザの競い合いを描きながら、「ゾディアック」同様、何かに憑かれた人生がいかに人の心を醜くし、そして不幸にするかを浮き彫りにしている。“偉業”という意味のタイトルを持つ本作。幻想的な映像で綴るイリュージョン・バトルと俳優たちの演技バトルは見ごたえ十分、ご堪能あれ!
関連サイト:http://prestige.gyao.jp/(公式サイト)
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