11月28日、東京ビッグサイトで「2007国際ロボット展」(iREX2007)が開幕した。2年に1度の開催となるiREXは、今回で17回め。展示は産業用ロボットが中心だが、今年はサービスロボットゾーンの出展も大幅に増えている。
綜合警備保障(ALSOK)は顔認証機能を搭載した警備ロボット「リボーグQ」をデモンストレーションしている。リボーグQは、オムロンの顔認証技術を使い、巡回しながら特定の人物を見つけだす。さらにスナップ写真を撮影して警備員に通報する仕組みだ。
デモンストレーションでは、スタッフの女性と向き合って顔を記憶したあと、観客に紛れた女性を見事に見つけ出した。もちろん写真などを使ってターゲットを記憶することも可能だ。
ココロブースには、本物と見間違えそうな歯科実習用ロボット「シムロイド」がいる。愛・地球博にも登場した「アクトロイド」の技術を応用し、「人間に酷似した表情を再現する」(同社)という患者ロボットだ。
口腔内には各種センサーが用意され、実習生が誤ってを傷つけるようなことをした場合、人間のように顔をしかめたり、声をあげたりする。「嘔吐反応をみせることもあります」。
またシムロイドを使用した場合、研修のシナリオに沿った形でセンサーのON/OFF状況などの履歴がすべて残るため、映像や音声と連動して再生すれば、研修の状況がつぶさに分かる仕組み。ある意味、研修生にとっては人間の患者よりシビアかもしれない。
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