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» 2007年11月28日 22時06分 公開

“たこ焼きロボット”に匠の技を見た――「2007国際ロボット展」開幕iREX 2007(2/2 ページ)

[芹澤隆徳,ITmedia]
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 アスウェイのブースにいた高さ1メートルのテントウ虫「LADYBIRD」は、高速道路のサービスエリアなどで活躍する予定のトイレ掃除ロボットだ。大きな体には15リットルのタンクを2つ内蔵。片側のタンクから出した水で床面を洗い、汚れた水はバキュームして持ち帰る仕組みになっている。

photophoto 「LADYBIRD」(レディバード)。「踊って」「歌って」といった要望に応えてくれる。長距離ドライブに疲れた子どもたちの機嫌も直りそうだ

 しかも、休憩時間はかなりおしゃべり。音声認識機能を搭載していて、右の触角にあるマイクに向けて「今何時?」などと話しかけると、首を動かしながら返答してくれる。また最新の交通情報を無線LAN経由で取得して読み上げる機能も搭載した。

 LADYBIRDは、2008年1月から名神高速道路の桂川パーキングエリアで実証実験を行う予定だ。

たこ焼きロボット参上

 東洋理機工業のブースでは、サービスロボットゾーンには珍しい産業用ロボットを発見した。しかも、器用に“たこ焼き”をひっくり返している。

photophoto 東洋理機工業の「Takoyaki Robot」。安川電機の1本腕産業用ロボットにティーチングで技を伝授した

 ロボットの手順は完璧だ。たこ焼きプレートに油をひき、生地を入れる。しばらく待ってから串に持ち替え“くるり”と返す。固まりかけた生地がくっついてこないよう、手首を返しつつ串を抜くあたりが巧みだ。

 ただ、センサーなどは使用していないため、不測の事態には対応できない。枠の上にたこ焼きを落としてしまっても、素知らぬ顔で作業を進めていく。

photophoto 横には、コミュニケーションロボットの「PUL」(プル)がいて、ときどき「まだ修行中です」などとフォローを入れる。いい相方だ

 焼き上がると、たこ焼きを1個ずつ容器に移してソースを塗り、青のりまで振りかけた。決して職人のような素早い動作ではないし、出来上がったたこ焼きも形は不揃いだったが、観客から拍手が沸いた。

photophoto たこ焼きを1個ずつ容器に移してソースを塗る。最後に青のりをふりかけて出来上がり

 東洋理機工業は、大阪市淀川区に本拠を置く産業用ロボットシステムインテグレータ。ロボット向けアプリケーションシステムを開発する中、ロボットの用途拡大に対する新しいアプローチとしてたこ焼きに着目したという。

 「たこ焼きといえば、数ある“大阪庶民の味”の中でもD難度。これができたら、何でもできる」(同社)。なお、より完璧にたこ焼きを仕上げるため、次は二本腕のロボットを使って挑戦するという。


 iREX 2007は12月1日まで。会場は東京・国際展示場(東京ビッグサイト)の東1、2、3ホールで、入場料は一般1000円(学生および15人以上の団体が500円)。事前登録を行うと無料になる。開催時間は10時〜17時(最終日は16時30分まで)。なお、最終日には二足歩行ロボットの格闘競技大会「ROBO-ONE」の歴代優勝者による「ROBO-ONEグランドチャンピオンシップ」が開催される。

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