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ホラー映画ファンの間でカルト的な人気を誇る1973年製作の同名イギリス映画をハリウッド・リメイクした「ウィッカーマン」が、1月23日にDVD(3990円)とBlu-ray Disct(4980円)でリリースされる。
Blu-ray Discの音声はドルビーTrueHD 5.1chで英語と日本語を収録。特典の内容は2フォーマット共通で、ニール・ラビュート監督と製作スタッフ、キャストによる音声解説と、もうひとつのエンディング、劇場予告編集を収録している。
白バイ警官のメイラスは、交通事故現場で少女を救えなかったことがトラウマとなり、休職していた。そんな彼のもとに、8年前に突然失踪したかつての婚約者ウィローから手紙が届く。その内容は、故郷のサマーズアイル島で産んだ彼女の娘が行方不明になり、手を貸してほしいというものだった。
携帯もつながらす、外界との連絡手段はセスナだけという孤島を訪れたメイラス。彼は、娘が生活していた形跡を発見するが、島民たちは娘の存在を否定し、真実を語ろうとはしなかった。捜査が難航する中、メイラスは独自の信仰と徹底した女尊男卑文化が残るその島で、恐るべき体験をすることに……。
監督は「ベティ・サイズモア」のニール・ラビュート。ブラック・ユーモア溢れる語り口で注目された鬼才だ。主演はオリジナル版を見て感激したというニコラス・ケイジで、自らプロデューサーも務めている。共演は「エクソシスト」「レクイエム・フォー・ドリーム」のオスカー女優エレン・バースティン、「フライトプラン」のケイト・ビーハン、「愛ここにありて」のリリー・ソビエスキー。「スパイダーマン」シリーズのジェームズ・フランコもカメオ出演している。
ニコラス・ケイジが「ゴーストライダー」に続いて趣味で作ってしまったような本作、その熱意もむなしく、その年最低の映画を決めるラジー賞の5部門にノミネートされてしまった。
だが、オリジナルを未見だからか、それほど悪い作品には思えない。主人公に降りかかる理不尽な出来事の数々から、どんでん返しの衝撃までテンポ良く進み、娯楽性は高い(笑える部分も多いが)。
そんなわけで、オリジナルを見ている人にはすごく不評なサスペンス・スリラーだが、むしろオリジナルを見ていない人にこそおススメする。過度な期待はしないで、ニコラス・ケイジの怪演を気軽に楽しもう。
関連サイト:http://www.wickerman.jp/(公式サイト)
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