クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督によるコラボ企画“グラインドハウス”。グラインドハウスというのは、1970年代を中心に米国でブームとなり、インディーズの低予算B級映画ばかりを2本立てや3本立てで上映していた映画館を指す。
タランティーノの誰にも負けない映画愛が生まれたのは、グラインドハウス系の映画を浴びるように見たから。そして朋友ロドリゲスと組み、あえてB級感あふれる映画を自分流で製作した。それがタランティーノの「デス・プルーフ in グラインドハウス」と、ロドリゲスの「プラネット・テラー in グラインドハウス」の2作品だ。
今回紹介するのはタランティーノの「デス・プルーフ」。2枚組のプレミアム・エディションとして2月22日にDVDリリースされる。
特典はタランティーノから日本のファンへのスペシャル・メッセージ、タランティーノとスタッフが語る「デス・プルーフ」の魅力、超絶カースタントの舞台裏、キャラクターやキャストについて、編集者サリー・メンケについて、「Double Dare」予告篇(ゾーイ・ベル出演ドキュメンタリー)、日本版劇場予告篇&TVスポット集、インターナショナル版予告篇などを収録。
なお、ロドリゲスの「プラネット・テラー」と、「デス・プルーフ」と「プラネット・テラー」をセットにした「グラインドハウス コンプリートBOX(初回限定生産)」(9975円)は3月21日にDVDリリースされる。
テキサスの田舎町で、ラジオのDJとして人気を集めるジャングル・ジュリア(シドニー・タミーア・ポワチエ)と、彼女の女友達の前に、自称スタントマンの中年男マイク(カート・ラッセル)が近づいてきた。だが、彼は目をつけた女性をストーキングし、どんな衝撃にも耐えられるデス・プルーフ(耐死仕様)を施した改造殺人シボレーで殺すのが好きという変体殺人鬼だった。
わざとフィルムに傷をつけ、グラインドハウス映画の匂いを醸し出す。前半はサイコなスタントマンが女たちを血祭りに上げ、後半はクールなスタントウーマンのゾーイ・ベル(『キル・ビル』でユマ・サーマンのスタントを務めた)たちの壮絶な反撃がスタートする。
CGなしの空前絶後のカーチェイスが五感を刺激し、ストーリーとはまるっきり関係のないマニアックな映画話やガールズトークが延々と垂れ流される。B級映画万歳、タランティーノ万歳なパンチの効いた痛快作!
関連サイト:http://www.grindhousemovie.jp/(公式サイト)
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