(C)2007「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」製作委員会 |
エゴや妄想をテーマにした作品を作り続ける劇団、「劇団、本谷有希子」が上演した同名戯曲を映画化したブラック・コメディ「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」が2月22日にDVD化される。
特典は吉田大八監督&本谷有希子(原作者)&吉本菜穂子(審査員役)によるオーディオコメンタリー、メイキング・ドキュメンタリー、カンヌ国際映画祭の模様、未公開シーン集、「和合澄伽、秘蔵映像集」、「待子の人形作りの唄完全収録」、予告・TVSPOT集などを収録。
自己チューでまるで女王様のような姉と、彼女にいたぶられている暗い妹と、そんな2人を見て見ぬふりをする血のつながらない長兄と、メイドのように従順で人はいいが、この家族になじめない兄嫁。デフォルメされた彼らの個性に唖然としながらも、好奇心からついつい目を離さずにはいられない。
北陸にある山間部の村。両親が事故で亡くなり、長男の宍道と、次女の清深、宍道の妻・待子の前に、女優を目指して村から逃げるように東京に出ていった長女・澄伽が舞い戻ってくる。
4年前、澄伽は、上京に反対する父親にナイフで切りつけ、宍道を負傷させた。それでも女優になる夢をあきらめきれず、上京資金を稼ぐために高校生の同級生を相手に売春を始める。そんなエキセントリックな姉を見て、漫画家志望の清深は創作意欲が掻き立てられる。そして、ホラー漫画誌に投稿して、見事、新人賞を受賞。ところが、ウワサは一気に村中を駆け巡り、居場所のなくなった澄伽は東京へ。
それからというもの、澄伽は何かうまくいかないことがあると、この事件のせいにするのだった。当時、罪悪感に苛まれていた清深は、姉の罵倒や暴力にも耐えていた。そして彼女の帰省によって、清深の悪夢の日々が再び始まろうとしていた……。
みんな個性的というか、妙なキャラクターばかり。それを、姉役のサトエリこと佐藤江梨子を筆頭に、永作博美、永瀬正敏ら脇を固めるキャストが説得力のある演技でみせている。衝撃的なオープニングから始まり、決してそばにはいてほしくない愉快な(!?)家族の物語を、怖いもの見たさでどうぞ。
関連サイト:http://www.funuke.com/(公式サイト)
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