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広角25ミリ+おまかせiAで持ち歩きが楽しくなる――パナソニック「DMC-FX35」レビュー(2/5 ページ)

» 2008年02月27日 16時02分 公開
[小山安博,ITmedia]

 個人的にこれはうれしい変更。これまでは再生しようとダイヤルを回転させても思うとおりに再生モードにならない場合もあったし、再生と撮影を素早く切り替えるのが難しかったからだ。そのかわり、これまで十字キーに割り当てられていたレビューボタンは廃止され、マクロ撮影機能もモードダイヤルからレビューボタンのあった十字キーの下ボタンに割り当てられた。

 それ以外に大きな変更点はないが、FX33で右下にあったFUNC/削除ボタンが、FX35ではQ.MENU/削除ボタンになっている。撮影中にQ.MENUボタンを押すと上部にクイックメニューが現れ、十字キーで素早く撮影設定が変更できるのだが、従来のファンクションメニューと機能的な違いはないようで、名称が変更されたと考えれば良さそうだ。

photo 本体背面。撮影/再生切り替えスイッチ以外は大きな変化はないが、細かい変更が加えられている

 このクイックメニューは選択している撮影モードによって表示される項目が変化する。通常撮影モードが一番設定できる項目が豊富で、ホワイトバランスやISO感度、光学式手ブレ補正の切り替え、AF方式、連写などを設定できる。おまかせiAモードやシーンモードを選択していると、手ブレ補正方式、連写、画像サイズといった設定しか変更できなくなる。

photophoto おまかせiAモードでのクイックメニュー(左)と通常撮影モードでのクイックメニュー(右)

 十字キーには、上から時計回りに露出補正、フラッシュ、マクロ、セルフタイマーの各機能が割り当てられている。中央はMENU/SETボタンで、クイックメニューで設定できない撮影設定やカメラの設定などを行える。

 全般的な操作性はこれまでのシリーズ製品を踏襲しつつ、細かい部分では変更が加えられている。特に撮影/再生切り替えスイッチとマクロボタンの新設と位置変更は個人的により使いやすく感じた。

 背面の液晶は従来通り2.5型TFT液晶だが、20.7万画素から23万画素に高精細化。新たにオートパワーLCD機能を搭載し、周囲の明るさにあわせて液晶の明るさを自動調節してくれるようになった。従来通り、ハイアングル撮影時に画面が見やすくなるハイアングルモードも搭載する。

カメラに任せて快適&きれい撮影

 最近のLUMIXシリーズの売りといえば「おまかせiAモード」だ。

 これまでLUMIXのモードダイヤルにはハートマークの「かんたんモード」が用意されていた。撮影設定はあまり変更できないかわりに、初心者でもかんたんに撮影できるように配慮されたモードだった。それにかわって搭載されたのがこのおまかせiAモードだ。

 かんたんモードのように、難しいことは考えずにカメラを被写体に向けてシャッターボタンを押すだけで撮影できるモードだが、より失敗しないように、よりきれいな写真が撮れるように新たな工夫が盛り込まれている。

photo おまかせiAモードにすると画面左上にiAのアイコンが表示される

 このおまかせiAだが、具体的にはカメラが自動的に撮影シーンを判別し、最適な設定を適用してくれる、というもの。デジカメにはこれまでにも、シーンに応じた撮影設定を適用してくれるシーンモードなどと呼ばれる機能があるが、おまかせiAは、このシーンモードを自動で適用してくれる機能だと考えればいい。

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