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中級者も楽しめる高機能&低価格機――ペンタックス「K200D」レビュー(3/6 ページ)

» 2008年03月25日 08時30分 公開
[小山安博,ITmedia]

 画質設定では、新たに「カスタムイメージ」をサポート。K100Dでは「画像仕上」とされていた機能を拡張したもので、従来の「鮮やか」「ナチュラル」に加え、「人物」「風景」「雅(MIYABI)」「モノトーン」の6種類となった。

photophoto カスタムイメージの設定画面。これは「鮮やか」。自分で設定を変更することも可能(左)。独特なのが「雅(MIYABI)」。普段はナチュラルで十分だが、シーンや好みに応じて鮮やかを選んだり、雅を選んだりするといいだろう

 Fnボタンを押し、十字ボタン中央のOKボタンを押すとカスタムイメージの設定画面となる。カスタムイメージごとに彩度や色相、コントラスト、シャープネスが設定されており、いずれかのカスタムイメージを選択する以外にも、自分でカスタマイズすることもできる。

photo マニュアル露出時、グリーンボタンは3種類の動作から選択できる

 K100Dから継承されたのはモードダイヤルに配置された「オートピクチャーモード」やピクチャーモード、8種類のシーンモード。オートピクチャーモードは、最近のコンパクトデジタルカメラで増えてきた「お任せ」モード。カメラが撮影シーンを自動で判断し、最適な撮影設定を適用するという機能で、K200Dでは人物、風景、マクロ、動体の4種類を認識する。

 独特なのがシャッターボタン付近に用意された「グリーンボタン」。K200Dには「ハイパープログラム」「ハイパーマニュアル」といわれるようなK20Dの撮影方法は用意されていないが、グリーンボタンを押すことで、マニュアル露出時に適正露出に設定されたり、プログラムシフト時に標準プログラムに移行できる。

使いやすく分かりやすい操作のデジタル一眼レフ

 難しそうな機能は省きつつ、シーンモードやオートピクチャーモードも含めて初心者でも使いやすいように配慮されているカメラがK200Dと言える。

photophoto 電源オン/オフ時に設定をリセットするかどうかを個別に選べるのはペンタックスらしい(左)。中央ボタンの動作をカスタマイズすることも可能だ
photophoto 前述したメニューの詳細設定に用意された「ダストアラート」。これは、撮像素子をエミュレートした画像を液晶画面に表示し、ゴミが写り込んでいるかをチェックする機能(左)。実際の画面を見ると、左上に大きなゴミがあったようだ

photo バッテリーは単三形乾電池をサポートする。リチウム電池×4でのバッテリー駆動時間は、ストロボ50%発光で約550枚、発光なしで約1100枚

 しかも、K10Dの機能を多く継承するだけではなく、フラグシップモデルであるK20Dの機能も取り込んだことで、初心者だけでなく中級者以上でも満足できるデキに仕上がっている。

 特に、このクラスでは破格の防塵・防滴性能を備えているのも大きなポイント。一般的な利用でも、砂ぼこりが舞う中や水がはねるような場面で写真を撮る状況になることは多いはずで、そうした状況でも安心して使えるのはメリットだ。

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