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ロバート・ゼメキス監督が、「指輪物語」の原作者トールキンにも多大な影響を与えたといわれる英文学史上最古の作品のひとつともいわれる英雄叙事詩をよみがえらせたアクション・ファンタジー「ベオウルフ/呪われし勇者」が4月11日にBlu-ray Discで登場。価格は4980円。
本編ディスクのみの1枚組で、本編は劇場公開版より1分長いディスレクターズ・カット版を収録。特典は、センサーが汗でズレないよう低温に保たれたままのスタジオで震えるスタッフたちの姿をとらえた「スタッフ・キャストの奮闘記」(“ボリューム”の中で/はいっ ポーズ!/“E.O.G.”とは?/バーチャルセット/小道具/スキャナー/スタントワーク/ストーリーボード〜グレンデルとの戦い〜/“かかってこい”/寒さとの戦い)、監督はじめスタッフが原作との違いを解説する「原作から映画へ」ほか、「蘇る魔物たち」「“ベオウルフ”を再現」「映画に見る古典の世界」「未公開シーン集」など約82分を収録。
舞台は6世紀の古代デンマーク。突如現れた不気味な巨大怪物グレンデルの猛威を恐れたデンマーク国王は、怪物退治の英雄を募る。スウェーデンの海賊ベオウルフも討伐隊に参加、グレンデルをおびき出し、激しいバトルの末、彼の活躍により勝利を収める。
だが、翌朝、ベオウルフが目にしたのは皆殺しにされた仲間たちの姿だった。犯人がグレンデルの母親だと知ったベオウルフは洞窟へと向かう。その怪物の母はなまめかしい美女の姿をしており、ベオウルフはその美貌に心奪われてしまう……。
センサーをつけた役者の演技をコンピュータに取り込み、加工してグラフィック化した最先端のCGアニメ。今回は、ゼメキス監督が前作の「ポーラー・エクスプレス」で採用したモーション・キャプチャーをさらに発展させ、パフォーマンス・キャプチャーという新技術を導入している。
カッコイイのか、気持ち悪いのか、どうにもハッキリしない映像の質感だが、キャラクターたちの活躍はとにかくダイナミック。全裸で怪物に挑むベオウルフの雄姿にエキサイトし、性格はマザコン気味だが一度暴れると手がつけられない醜悪なバケモノ・グレンデルに恐怖し、沼からヌっと登場する母親を演じるアンジェリーナ・ジョリーのバーチャル・ヌードに刺激されるなど、見どころは尽きない。
ちなみにベオウルフを演じているは「キング・アーサー」「コールド・マウンテン」などで知られるレイ・ウィンストン。ベオウルは2メートルの巨漢で筋肉隆々という設定だが、ウィンストンは役よりも背が低く、やや小太り。パフォーマンス・キャプチャーでは、実写ではムリだった自由自在の演出が可能なのである。まだまだ発展途上の技術だが、本作を見ていると、今後のさらなる進化に期待が膨らむ。
関連サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/beowulf/(公式サイト)
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