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ソニー、“おでかけ”機能を強化したBDレコーダー「BDZ-A70」ウォークマン対応(1/2 ページ)

» 2008年04月08日 15時01分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは4月8日、Blu-ray Discレコーダーの新製品「BDZ-A70」および「BDZ-T90」を発表した。

 新シリーズとなる「A」型番は、アクティブのA。6月の「ダビング10」移行を見据え、携帯端末で映像を持ち出す「おでかけ」機能を強化した。一方の「BDZ-T90」は昨年末にリリースされた「BDZ-T70」のHDD増量版。500GバイトのHDDを搭載して最長166時間のハイビジョン録画が可能になったほかは従来機と同じだ。

 いずれも4月30日に発売される予定で、価格はオープンプライス。実売想定価格はどちらも17万円前後となっている。

photophoto 「BDZ-A70」とウォークマン「NW-A820」。基本デザインは既存モデルの「BDZ-L70」と共通ながら、天板がピアノブラックになり、前面にはシルバー部品を配している
photophoto 前面パネルの中と背面端子。HDMI端子は奥の方にある

 おでかけ機能は、レコーダーに録りためた番組を家でゆっくり見る時間がない人に対し、通勤時間などの空き時間を活用したモバイル視聴を提案するもの。2005年の「RDR-AX75」に搭載されて以来、これまでに6機種のレコーダーに搭載されてきたが、今回は「ウォークマン」や携帯電話への転送、そしてダビング10への対応(予定)など大きなアップデートを果たした。

 同社ホームAVマーケティング部の中村芳彦マーケティングマネジャーは、「PSPで視聴するのもいいが、非ゲームユーザーがそのためにPSPを購入するかといえば難しい。ウォークマンに対応したことで、さらにユーザー層が広がる。モバイル機器を積極的に使いこなすイノベーター層だけでなく、情報収集意欲の高いビジネスマンもターゲットだ」と話している。

photophoto リモコンとGUI

 ウォークマンは、3月20日に発売された「NW-A820」シリーズをサポート。内蔵メモリが8GバイトのタイプならQVGA 384Kbpsモードで約32時間40分、QVGA 768Kbpsモードでも約19時間の番組を転送し、2.4インチの液晶画面で再生できる。もちろん16Gバイトタイプならビデオ収録時間は倍だ。最長65時間20分の番組を持ち歩くことができる。

 またウォークマンで再生する際、レコーダーが自動生成した「おまかせチャプター」をそのまま利用できるようになった。操作ボタンの上下でチャプター送り/戻しが行えるため、見たいシーンにすぐアクセスできる。なお、画面のビデオ表示方向は“縦”“横”どちらも可能だが、いずれの場合でも操作は“上下”だ。

 なお、デジタル放送の録画コンテンツはNW-A820シリーズとPSPでの再生に限られるが、アナログ放送番組やビデオカメラなどから取り込んだコピーフリー映像なら既存のウォークマン(NW-A910、NW-S710F、NW-S610F、NW-A800シリーズ)やNTTドコモの「FOMA 705i、904i、905i」といった一部携帯電話でも再生できるという。動作確認機種などの情報は、4月下旬にドコモのWebサイトに掲載される予定だ。

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