ソニーが8月28日に発表した「BRAVIA」新ラインアップの中で、最も特徴的な外観を持っているのが「KDL-ZX1」だ。ディスプレイ部の薄い部分はわずか9.9ミリ厚、最も厚い部分でも27ミリと、他社の“超薄型”並み。また、付属の「ワイヤレスメディアレシーバー」との間を無線伝送として“レイアウトフリー”を実現した。
この薄さを実現できた秘密は、独自のパネルセット一体型薄型設計に加え、LEDバックライトを4辺のフレーム部だけに搭載した「エッジライトLED」システム。つまり、液晶パネルの背後にバックライトは存在せず、上下左右から来るバックライトの光を導光板でうまく拡散させて画面を光らせる。このためLEDであっても「XR1シリーズ」のような部分制御はできないが、薄い部分はほぼ液晶パネルモジュールそのものの厚さといえる。
LEDバックライトを仕込んだキャビネットは、同時発表のほかのシリーズに比べると額部が少々広め。放熱のためにオールアルミ製で、表面にはヘアライン加工が施された。薄さを生かすオプションとして厚さ20ミリの壁掛け金具も用意されている。壁掛け時には、本体と合わせても壁面から5センチ以内に収まるという。
別体チューナー「ワイヤレスメディアレシーバー」は、同社のBDレコーダーと統一されたデザイン。映像と音声は無線伝送するため設置場所を選ばない。無線モジュールとアンテナは外から見えないように配置されており、ディスプレイ部とはペアリング済みで出荷される。ただし、無線伝送は1080iが上限となるため、BDレコーダーなどと組み合わせた際は余分なI/P変換が入ることもある。
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