再び縦長スタイルに戻った第4世代iPod nano。第2世代から並べてみるとその違いがすごくよく分かる。人によって好みはあるだろうが、スリムなボディの方がnanoっぽいかと思ったりする。
新たなiPod nanoは縦長へ回帰したのみならず、全体に丸みを帯びたデザインになった。手にしたときその丸みが心地よく、写真で見るよりずっと細く軽く感じるのが特徴だ。ディスプレイと伝統のクリックホイールとのバランスもよくなり、より無駄がないボディになった。そしていきなり9色のカラバリ展開。どれもあざやかな色で、見た目も華やかだ。
周知の通り、iPod nanoはパソコン内の音楽や写真や映像をiTunes経由で持ち出し、いつでも鑑賞できるデジタルメディアプレーヤー。基本機能はある程度完成されており、残念ながら斬新な機能追加はない。
今回の特徴は、9色の派手なカラバリ、スリムで縦長のディスプレイ&モーションセンサーの搭載と「シャッフル系機能の充実」にある。
ディスプレイは3台並べた写真を見ると分かるように縦長になり表示クオリティが上がった。それにともなってメニューデザインが変更され、下に選んだ項目のサムネイルが並ぶ(ミュージックならアートワーク、ビデオや写真はそのサムネイル)。
モーションセンサー(加速度センサー)を搭載したことで、メニューの状態で本体を横にすると自動的にCoverFlowへ切り替わり、「アルバムアートワーク」がずらっと並ぶのはトピック。この辺はiPhoneやiPod touchと共通の機能だ。同様に写真表示時も本体の傾きを検出して写真が自動的に回転する。できるだけフルスクリーンで写真を見たいとき、これはありがたい。
ビデオ上映時は本体を横にして鑑賞する。これもiPhoneやiPod touch流。そうすることで本体はスリムでありながらビデオをフルスクリーンで鑑賞できる。モーションセンサーが入っているので、ビデオ鑑賞時は好きな方に傾けてOKだ。このあたりは、iPhoneやiPod touchからのフィードバックがnanoにも反映されたと思っていいだろう。
このモーションセンサーは縦横のみならず、iPod nano自体の動きや微妙な傾きを検知するので、それを利用したゲームも搭載されている。iPod nanoには3種類のゲームが入っているが、そのひとつ「MAZE」がモーションセンサーもの。本体を傾けて迷路の中、ボールを転がしてゴールを目指すゲーム。本体を傾けるだけで遊べる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR