ヤマハは10月3日、iPod専用のコンパクトオーディオとして、ポータブルプレーヤードック「PDX-50」「PDX-30」の2製品を発表した。独自のワイヤレス技術を利用して、「iPodの新しい楽しみ方を提案する」(同社)という。11月中旬から順次発売する。
型番 | 概要 | 実売価格(オープンプライス) | 発売日 |
---|---|---|---|
PDX-50 | ポータブルプレーヤードック、AirWired搭載 | 3万円前後 | 11月中旬 |
PDX-30 | ポータブルプレーヤードック、AirWiredは非搭載 | 2万円前後 | 12月上旬 |
PDX-50は、2.4GHz帯を利用する独自のデジタルワイヤレス伝送技術「AirWired」(エアワイヤード)を搭載。iPodに専用トランスミッターを装着すると、iPod内の楽曲をオーディオ本体に無線伝送する仕組みだ。ユーザーはiPodを手元に置いて、まるでリモコンのように操作できる。オーディオ本体の電源やボリューム操作も可能だ。
「iPhoneの登場により、iPodのシリーズは単に音楽を聞くだけのアイテムではなくなった。ポータブルプレーヤードックでは、着信やメール送受信の際にオーディオの近くに移動して、ドックから取り外すといった手間を解消できる」(同社)。
AirWiredの伝送距離は約20メートル。またiPhoneの場合は、トランスミッターを装着した状態でも通話などの機能を利用可能で、通話が終わればスムーズに音楽再生が再開できるという。付属の充電器も、トランスミッターを装着した状態のまま充電が行える。
AirWiredは、ワイヤレス再生時の遅延が12ミリ秒と少ない点も特徴。このため、動画再生時に外部スピーカーとして利用する際も音声と映像のズレが気にならないという。「一般的なデジタルワイヤレス伝送にありがちなストレスを感じることはない」。
一方のPDX-30は、本体上面のドックにiPodをセットし、付属のリモコンで操作するスタンダードな仕様だ。それ以外の機能はPDX-50と同一で、両モデルとも15ワット+15ワットのアンプと8センチ径のフルレンジスピーカーを搭載している。
外形寸法は、350(幅)×125(奥行き)ミリで、高さはPDX-50が127.5ミリ、PDX-30は109ミリとなっている。重量はいずれも1.7キログラム。対応するiPodは、第5世代iPod、iPod classic、iPod nano、iPod touch、iPhone 3G。
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