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“デジタルPen” 「オリンパス・ペン E-P1」登場50年の時を経て(1/2 ページ)

» 2009年06月16日 16時13分 公開
[ITmedia]
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 オリンパスイメージングは6月16日、マイクロフォーサーズ規格に準拠したデジタルカメラ「オリンパス・ペン E-P1」を7月3日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、ボディのみの実売想定価格は9万円前後(ボディのみの販売開始は7月下旬)。「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」を組み合わせたレンズキット、「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」を組み合わせたパンケーキセット、上記2本のレンズを用意したツインレンズキットも用意される。それぞれの実売想定価格は10万円前後、11万円前後、13万円前後。

photophoto 「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」との組み合わせ
photophoto 「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」との組み合わせ

 同社としては初めてマイクロフォーサーズ規格を採用。「コンパクトなボディで撮影を楽しみ、カメラを持つ楽しさを味わってもらいたい」(同社)との思いを込め、累計1700万台以上を販売したハーフサイズカメラと同じく「オリンパス・ペン」の名称を冠した。

 ミラーレス構造や各部品の小型化を進めることで、120.5(幅)×70(高さ)×35(奥行き)ミリというコンパクトボディーを実現した。上部と下部にはアルミニウム、両脇にはステンレスを利用したクラシカルなスタイルは「ペン F」を連想させるが、撮像素子には4/3型 ハイスピード 1230万画素 Liveセンサーを搭載しており、コントラストAF「ハイスピードイメージャーAF」による高速なライブビューで、快適な撮影を快適に楽しめる。

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photo レンズ非装着状態での左右および上面

 光学ファインダーは非搭載で、撮影は基本的にライブビューで行うスタイル。快適なライブビュー撮影のため、被写体を写しながら設定が変更できる「ライブコントロール」機能を新たに搭載した。

 すべての操作ボタン/ダイヤルに対応したアイコンを画面に表示させることができ、変更した設定内容も即座に反映される。撮影アシスト機能としては、シーン判別&オート撮影機能「iAUTO」も備えた。iAUTO利用時にはカメラが自動的にポートレート/風景/マクロ/スポーツ/夜景/夜景&人物の各シーンを判別し、最適な設定を施してくれる(※夜景&人物は外付けフラッシュ装着時のみ)。

 測光は撮影画面を324分割(18×18)して露出精度を高める「324分割デジタルESP測光」で、測光モードは324分割デジタルESP測光のほか、中央部重点測光、スポット測光から選択できる。

 最大4EV相当の補正効果を持つ手ブレ補正機能もボディーに内蔵した。ボディー内蔵とすることで、すべてのマイクロフォーサーズ規格のレンズで手ブレ補正が有効となるほか、別売のマウントアダプター「MMF-1」を利用すればフォーサーズ規格のレンズについても手ブレ補正が有効となる。また、OMマウントアダプター「MF-2」利用時にも焦点距離を手動入力すれば、手ブレ補正機能を利用できる。

photo 手ブレ補正ユニットの構造図

 E-30やE-620に搭載された「アートフィルター」も搭載する。「ポップアート」「ファンタジックフォーカス」「デイドリーム」「ライトトーン」「ラフモノクローム」「トイフォト」の6種類が用意されており、撮影したRAWデータを現像する際にアートフィルターを適用することも可能となった。最大1280×720ピクセル/30fpsのハイビジョン動画も撮影できる。動画撮影中も電子式手ブレ補正は有効なほか、動画はMotionJPEGで撮影されているため、アートフィルターを動画へ適用することもできる。

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 そのほか、4:3/16:9/6:6/3:2を自由に切り替えられるマルチアスペクト機能や、ライブビューで確認しながら撮影できる多重露光撮影機能、最大8人までを認識してAE/AFを制御する「フェイス&バックコントール」機能、白トビ/黒ツブレを抑制する「階調オート」などの機能も備える。

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