年をまたいでの集計となった今回のランキング。年末セールや初売りの影響か、ランキングにはかなりの変動が見られる。
キヤノン「IXY DIGITAL 930」やパナソニック「DMC-FX60」、カシオ計算機「EX-Z450」「EX-Z270」といった定番機種は引き続き人気を博しているが、それ以上に目立つのがカシオ「EX-Z1」やオリンパス「FE-46」、三洋電機「DSC-X1250」といった低価格機の多数ランクインだ。
三洋電機は12月に国内デジカメ市場への再参入を発表。「DSC-X1250はその第1弾として投入されたモデルで、実売想定価格1万2000円と低価格ながら、有効1210万画素 1/2.3型CCDに35ミリ換算35〜105ミリ光学3倍ズームレンズを、最薄部17ミリのボディに搭載している。顔認識やISO6400の高感度撮影、多重露出撮影によってノイズやブレの低減を狙う「新・静止画手ぶれ補正」などの機能も備える。
同社といえば1997年にコンパクトデジカメ“マルチーズ”「DSC-V1」で市場へ参入、一時期は「動画に強いデジカメといえば“マルチーズ”」という評判を得るまでに至った。その後、一般的スタイルのコンパクトデジカメはOEM供給に専念し、日本国内についてはムービーデジカメ「Xacti」シリーズを展開するにとどまっていた。
再参入の背景について同社では「(デジカメの)国内需要が飽和状態を迎える中、ローエンドとハイエンドの2極化が拡大する」としており、そのローエンド市場を獲得すべく投入されたのがこのDSC-X1250ということになる。前週は32位で10位へのジャンプアップは、その期待に応えた格好だ。
DSC-X1250には“マルチーズ”の愛称はつけられていないが、ある程度のデジカメ歴がある人なら愛情を込めて呼びかけたいだろう。「おかえり、マルチーズ」。
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