久しぶりにデジカメから離れて携帯電話とiPhoneのカメラについて、話をしてみたいと思う。ただ携帯電話(以下、ケータイと略します)のカメラ機能は、機種ごと性能のバラツキが大きい。ここ数年で著しく進化したので、いつ買ったケータイを使っているかでも話はずいぶん違ってくる。
200万画素以上でAF(オートフォーカス)つきのケータイ、ということで話を進めさせてくださいませ。
それにしてもケータイカメラの画質は進歩したもんである。
1枚目は2004年、2枚目は2009年の春の写真。どちらもその当時のハイエンドモデルでの撮影だ。地面の色が違うし、拡大してみるとディテールの描写力がまったく違うことがわかる。で、2003〜04年の普及モデルはこんなレベルだった。
これは2003年12月の写真で、やっと100万画素が当たり前になったころだ。それが今では廉価モデルでも200万画素でAFつき。この5年でずいぶんレベルが上がったものである。
一般的に、ケータイのカメラはコンパクトデジカメに比べて失敗しやすい。大きな原因は2つ。手ブレとピンボケだ。
まずは手ブレ。今は本体を横向きに持つ、いわゆるデジカメスタイルが使えるケータイも増えているが、たいていの人はケータイを縦に持って撮る。少なくとも、街や観光地で見かける人はほとんどがそうだ。
そのとき親指でシャッターを押すのだが、片手で撮ると押した拍子にケータイが前後にぶれるのである。正しくいえば、少し回転しちゃう。コツは「人差し指が親指の裏側」に来るように持ち、親指の力でケータイが回転しないようにすることと、できるだけ左手を添えて両手で撮ることだ。
さらに腕を身体から離しすぎない。腕を伸ばす代わりに自分が1歩近づく感じで、肘を身体につけておくとよい。
もうひとつの問題はピンボケ。
理由はいろいろあるが、ほとんどのケータイは画面中央でピント合わせを行うので、中央からズレいるとダメだし、中央にあってもそれが比較的小さな被写体で、背景の方がピントが合いやすいものだと、後ろにヌケてしまいがち。コンパクトデジカメに比べてAFの精度は甘いといっちゃえばそれまでなんだけど。
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