見た目は完全にUFO——バンダイが販売する「X-Flyer」(エックスフライヤー)は、プロペラの回転で浮き上がる“ホバリングトイ”だ。カナダのSpin Masterという玩具メーカーが開発し、これまでに世界40カ国以上で販売されてきたワールドワイドな人気アイテム。その不思議な浮遊感と、体を使って操る奇妙な操作感を体験してみた。
直系およそ14センチ。CDより一回り大きな円盤は、一目で発泡スチロール製と分かる素材感むき出しのボディーだ。正直、発表会で見たときは耐久性に不安を感じたのだが、実際に手にしてみると意外なほどの弾力性と頑丈さを持っていることが分かった。フレームの1つ1つは細くても、縦・横・斜めに組み合わせた立体的な造形で、それが全体でアーチ型を構成しているところが強さの秘密だろう。しかも、リチウムイオンバッテリーや小型モーターを搭載しながら、重量は約28グラムと超軽量。よく計算されたボディーだと感心させられる。
モーターは本体中央部にあり、ギアを介して大きなプロペラを回転させる。プラスチック製のプロペラは、下面にむき出しになっていて、回転中に触れるとそれなりに痛い。もし小さなお子さんが指を入れたら、痛さと驚きで泣き出すこと請けあいだ。このため、X-Flyerの対象年齢は「15歳以上」となっているのだが、子どもにX-Flyerを見せたら触りたがることは確実なので、お子様が見ていないところで楽しむようにしたい。
本体上部には電源スイッチと充電用のコネクターがあり、そこから細いケーブルが伸びて、側面のパワーランプやIRランプにつながっている。飛行中はパワーランプが点灯し、赤い光の帯となって、なんともいえない未確認飛行物体感(?)を醸し出す。そして“手を触れない操作”のキモとなる赤外線センサーは、プロペラの根元にあった。このセンサーで下にある物体との距離を測り、自動的に高度を調整する仕組みだ。
さて、飛ばす前にバッテリーを充電しよう。付属の充電器は単三形アルカリ乾電池6本(別売)を使用する。充電器のカバーに収められているケーブルを引き出し、本体上面のコネクターに接続したら、充電器と本体の両方でスライドスイッチを「CHG」(チャージ)にあわせる。充電器のLEDが赤く点滅していれば充電が始まった証拠。オレンジ色に光ったら充電完了の合図だ。充電時間はおよそ30分で、約4分間の飛行が可能。もう少し充電が速くなるか、予備バッテリーと交換できたりするとありがたいのだが。
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