2010年の5月、「松屋浅草」の屋上遊園が閉園してしまったときは悲しかった。幼い頃から浅草に寄るといつも遊んでいた屋上遊園だけにとても名残惜しい。ここには色々な遊具があったが、その中でもとくに好きだったのが手軽に遊べるコイン型遊具だ。
ウルトラマンや仮面ライダーなどのキャラクターや、自動車や飛行機などの乗り物の形をした遊具の上にまたがり、コインを入れればすぐに動き出す。わずかな時間とはいえ、ヒーローやパイロットになりきることができる極上のひとときだった。
そんなコーフンをよみがえらせる魅力的なオモチャが発売された。バンダイの「ヒーローバンク」である。コイン型遊具の形をしたこの貯金箱は、お金を入れると前後に揺れて本物の遊具のような動きをするという。コイン型遊具を大好きな自分としては、これはなんとしてでも買わねばなるまい!と思って後先考えずに買ってしまった。
希望小売価格は税込み3150円だが、Amazon.co.jpにて税・送料込み2672円で販売されていた。貯金箱として見れば少々高いが、キャラクターの版権料も含まれているだろうから仕方ない。ターゲットは完全にワタクシのような1970年代に幼少期を過ごしたオジサンたちだと思われる。大人向けと考えれば、けっこう良心的な値付けなのかもしれない。
なにせ発売されるのは、現在放送中の「仮面ライダーオーズ」とか「海賊戦隊ゴーカイジャー」などの最新ヒーローではない。「ウルトラマン」と「仮面ライダー1号」、そして「アカレンジャー」なのだ。どれもワタクシの大好きなキャラクターだけに、どれを買うかは大いに迷った。
いくらなんでも3つまとめて買うとなるとさすがに予算的に辛い。よくよく考えた挙げ句、今年は仮面ライダーの40周年記念ということもあり、最終的に仮面ライダー1号をチョイスした。この1号は旧1号ではなく、スーツに2本線の入った新1号のほうである。個人的には旧1号のほうが好みなのだが、コイン型遊具ならやはり明るいカラーリングの新1号だろう。
到着したパッケージは緑を基調とした大きめの箱で、中身が見えるようになっているのでそのまま飾れる。ワタクシの場合、コレクション趣味がないのであまりこだわらないが、箱も一緒にきれいに保存しておけば、将来レアものとして値打ちが出るかもしれない。
この1号ライダー、右手を前方に突き出したような格好でテレビではあまり見かけないポーズだが、これについては本物のコイン型遊具を再現しているようだ。安全を考えて触覚が省略されているのも、コイン型遊具をそのまま再現しているからだと思われる。
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