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スマホ連携で次のステージへ、“AQUOS”の新提案「Lシリーズ」手裏剣操作できます(1/2 ページ)

» 2011年06月15日 20時23分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 シャープは6月15日、液晶テレビ“AQUOS”の新しいフラグシップモデル「Lシリーズ」を発表した。ネットワーク機能を大幅に拡充し、同社製スマートフォン「AQUOS PHONE」やBlu-ray Discレコーダー「AQUOSブルーレイ」とワイヤレスによる連携を実現している。7月15日に発売する予定で、価格はオープン。店頭では40V型が22万円前後、46V型が30万円前後、52V型は38万円前後、60V型が45万円前後になる見込みだ。

“AQUOS”の「Lシリーズ」と「AQUOS PHONE」

 Lシリーズは、全モデルに無線LANを内蔵。同一ネットワーク内にAQUOS PHONEがあれば、「スマートファミリンク」機能でさまざまな連携が可能になる。例えば、AQUOS PHONEの画面で見ている写真や動画などを指先でひょいと送り出す動作をすれば(フリック)、テレビ画面に現れる。まるで写真が空中を移動したかのように見える独特の操作方法は、年初の「International CES」で同社が披露して“手裏剣デモ”と話題になったものだ。

AQUOS PHONEで見ている写真をフリックすると、AQUOSの画面に現れる。CESで「手裏剣デモ」と話題になった操作が実現した

 この手裏剣操作では、AQUOS PHONE内にある動画(MP4/3gp)、3D写真を含む静止画(MPO、JPEG)、音楽(MP3)にくわえ、WebサイトのURLを送信することも可能。写真を家族で閲覧したり、AQUOS PHONEで見ていたWebサイトの情報を家族に伝えるといった場合に便利だ。ほかにも、AQUOS PHONEの着信をテレビ画面で知らせるといったユニークな機能も用意している。


 AQUOS PHONEに専用アプリ「AQUOSリモート」(ユーザーに無償配布)を導入すると、テレビの操作や文字入力を行える。AQUOSリモートはGoogleの音声検索を導入しており、声で検索ワードを入力することが可能だ。この「スマートサーチ」機能で検索対象となるのは、テレビの電子番組表、Webサイト、VODコンテンツ、そしてUSBの外付けHDDに録画した番組。電子番組表やVODコンテンツの場合、番組の詳細情報も検索対象となるため、タレント名などでも番組を検索できるという。ただし、録画番組についてはタイトルのみが検索対象となる。

「アイティメディア」と声で検索したところ。AQUOSの画面にYahoo!の検索結果が出た

 もちろんDLNA準拠の「ホームネットワーク」機能も搭載。従来のプレーヤー機能に加え、Lシリーズではレンダラーもサポート。同一ネットワーク内にあるAQUOSブルーレイの録画番組をネットワーク経由で再生できるほか、今回はレコーダーの録画番組一覧画面をAQUOS PHONEに表示して、そこから再生指示を出すこともできるようになった。

AQUOS PHONEにBDレコーダーの録画番組一覧(左)。再生中(中)。ここからフリックしてAQUOS側で再生させることも可能だ(右)

新ポータル「AQUOS City」

 AQUOS PHONE連携とともにLシリーズの目玉機能といえるのが、新しいテレビ専用ポータル「AQUOS City」。「アクトビラ」や「T's TV」といった動画配信サービスの入り口として機能するほか、生活/お買い物情報、「見守りサービス」など多彩なサービスが提供される。従来の「AQUOS.jp」と比較すると、ネット動画に「YouTube」が追加されたことと、前述のAQUOS PHONEによるキーワード検索(スマートサーチ)が大きな違い。AQUOS Cityは、L5シリーズの発売に合わせて7月15日にサービスを開始する予定だ。

見守りサービスは、テレビの動作状況を登録したメールアドレスに知らせる機能。テレビの電源が24時間入らなかった時、あるいは24時間操作しなかった時など、条件を選択できる

 AQUOS PHONEの対応機種は、NTTドコモとソフトバンクが販売する6機種で、他社製スマートフォンが対応する予定はない。もちろんDLNAなどの基盤技術は共通のため、一部機能は他社製品でも利用できるが、前述の手裏剣操作などはハードウェア上の制約もあり、今年春以降に登場したAQUOS PHONEに限られるという。

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