ソニーは8月23日、Blu-ray Discレコーダーの2011年秋モデルを発表した。フラグシップモデルの「BDZ-AX2700T」をはじめ、ミッドレンジまでの5機種をラインアップ。3番組同時の長時間録画が可能なモデルや、スカパー!HDチューナー内蔵モデルを用意した。また、USB接続の外付けHDDに対応し、手軽に録画容量を追加できるようになった(BDZ-AT770Tをのぞく)。
型番 | BDZ-AX2700T | BDZ-AT970T | BDZ-AT950W | BDZ-AT770T | BDZ-SKP75 |
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チューナー数 | 3 | 2 | 3 | ||
内蔵スカパー!HDチューナー | なし | ○ | |||
内蔵HDD | 2Tバイト | 1Tバイト | 1Tバイト | 500Gバイト | 500Gバイト |
USB外付けHDD対応 | ○ | × | ○ | ||
3D対応 | ○ | ||||
実売想定価格 | 23万円前後 | 13万円前後 | 12万円前後 | 10万円前後 | 11万円前後 |
発売日 | 10月上旬 | 10月下旬 | |||
2011年秋モデルのコンセプトは「録り逃し対策5つ星」。内蔵HDD容量の底上げを図ると同時に、4機種で3番組同時の長時間録画を可能にした。これに従来機から継承した瞬間起動モード、外出先から録画予約が行えるWebアプリ「Chan-toru」、自動録画機能「xおまかせ・まる録」を合わせ、5つの録り逃し防止機能(=5つ星)として訴求する構えだ。
3番組同時の長時間録画中でも追いかけ再生や早見再生が可能で、BDソフト再生やチャプター自動生成、「おでかけ転送」用動画ファイルの作成(内蔵HDDのみ)なども行える。また2番組同時録画までなら、おでかけ転送のファイル転送が実行できるなど、マルチタスク性を確保した。
大きな特長であるUSB接続の外付けHDDは、5機種中4機種でサポート。AVC録画は最大15倍となっているが、長時間モードよりもHDDを追加して録画時間を増やす方向にシフトしたようだ。同社が実施したユーザーアンケート調査によると、「8割のユーザーがSRモード(4倍モード)以上を常用する」という高画質志向だったという。またレコーダーの平均買い替えサイクルは3〜4年であり、今年はDRモード録画が主流だった2007年〜2008年モデルからの買い替えや買い増しが増えると予測。「DRモードの画質になれた人たちは、ビットレートの低い長時間モードはあまり使わない」(ソニー)。
外付けHDDは、最大で10台までを登録可能。同時に利用できるのは1台で、容量としては1台あたり2Tバイトまでサポートした。外付けHDDへの直接録画はもちろん、内蔵HDDとの間でコピー/ムーブが可能だ。また使い勝手も内蔵HDDに近づけており、例えばUSB外付けHDDに録画中でも「追いかけ再生」が行えたり、録画番組への「おまかせチャプター」、録画済み番組の「ダイジェスト再生」「タイトル編集」といった機能が利用できる。
XMB(クロスメディアバー)上では「ビデオ」メニューの下にUSB外付けHDDが表示され、整理(ソート)なども内蔵HDDと同様に行える。「お父さん専用」「ドラマ専用」といった具合にHDDの名前を変更することも可能だ。
制約としては、USB外付けHDDに対する録画は同時に1番組までということと、「xおまかせ・まる録」の自動録画やリモート録画では録画先として選択できないことなどが挙げられる。ネットワーク経由の「スカパー!HD録画」や「CATV LAN録画」も同様で、外付けHDDに直接録画は不可だという。またUSB外付けHDDに録画した番組を、BDメディアへダビングしたり、DLNA機能の「ソニールームリンク」で視聴する場合などは、一度内蔵HDDに移す必要がある。
USB HDDの使い方 | 可否(注釈) |
---|---|
USB HDDへの直接録画 | ○(スカパー!HD録画やCATV LAN録画は×、同時録画は1番組まで) |
長時間モードによる直接録画 | ○ |
USB外付けHDDに自動録画 | ×(×おまかせ・まる録は×) |
USB外付けHDDに録画中のBD再生 | ○ |
USB外付けHDD→内蔵HDDへのダビング | ○ |
内蔵HDD→USB外付けHDDへのダビング | ○ |
USB外付けHDDからのDLNA配信 | × |
USB外付けHDDから直接BDダビング | × |
なお、ソニーは同日、レコーダー新製品や液晶テレビ“BRAVIA”で利用できるUSB外付けHDDも発表した。ラインアップは、3.5インチHDDを採用した据え置きタイプの「HD-D1」(1Tバイト、実売1万1000円前後)と「HD-D2」(2Tバイト、実売1万5000円前後)。および2.5インチHDDを使用したポータブルタイプの「HD-EG5」(500Gバイト、1万円)だ。HD-EG5には、ブラック、シルバー、ピンクのカラーバリエーションも用意している。
このほか、各モデル共通の機能として、USB無線LANアダプター対応やカメラ連携機能の強化が上げられる。無線LANアダプターは、既存モデルと同じ「UWA-BR100」(別売)をサポート。背面の専用USB端子に接続すれば、IEEE 802.11a/b/g/nのすべてに対応できる。
一方のカメラ連携機能は、7月に公開された「AVCHD Ver.2.0」に準拠して機能アップした。これにより、60pのAVCHD Progressiveや3Dの動画/静止画をHDDに取り込み、大画面テレビで楽しめる。取り込んだ動画や静止画に対して、カット編集やタイトル結合/分割、プレイリスト作成といった編集作業も行える。
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