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着実に進歩する各社のスマートテレビ戦略(1)IFA 2011(4/5 ページ)

» 2011年09月05日 02時50分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

ハイアールは第2世代Google TVで世界進出を目指す

 中国のハイアール(Haier)ブースでもまた、スマートテレビ進出につながる数々の展示が見られた。大手家電メーカーとして世界的な知名度の向上しつつある同社は、日本の家電量販店でも製品を見かけるケースが増えてきた。同社によれば、スマートテレビのようなハイエンド製品の展開はまだ中国国内が中心だが、今後欧州進出を目指してIFAでの先行展示という経緯に至ったようだ。そのため、ハイアールブースではインターネットTVやGoogle TVの展示が行われていたものの、画面やメニューで表示される言語が中国語だったりと、まだ製品としては参考展示といった様子だった。

中国ハイアール(Haier)ブースでもスマートフォンとのコンテンツ連携についての展示がみられた。これはスマートフォン上のコンテンツをTV上で共有するデモ

 とくにGoogle TVについては第2世代を主なターゲットとしているようで、このタイミングで世界市場に順次製品を展開していくことになるだろう。面白いところではワイヤレス充電ステーションを組み合わせたスマートテレビの例もあり、スマートフォン連携などと合わせて今後期待できるメーカーの1つかもしれない。

スマートフォン連携と合わせて、TV上にワイヤレスでの充電ステーション機能を搭載しておく次世代TV利用の提案(左)。スマートテレビを中継地点として、室内照明のコントロールなど家電制御を行うコンセプトデモ

3D UIを搭載したスマートテレビとGoogle TVのデモ

船井電機ブースでは「スマートテレビ連携」に特化したタブレットが展示

 メーカーとしては比較的名前が知られているが、他社ブランドへのOEM供給が中心で自社ブランド製品として店頭で見かけることの少ない船井電機。今回のIFAでは他のメーカーと同様、やはりスマートテレビに関する展示が行われていた。機能としてはシンプルで、インターネット接続やオンラインコンテンツの再生、TwitterやSkypeのソーシャルネットワークの利用など、「必要な機能が一通り盛り込まれた」状態になっている。

船井電機のブース。スマートテレビということでやはりTwitter機能を標準搭載

Skype連携も第2の機能としてサポートする。TV側のカメラだけでなく、タブレットを組み合わせたシステム連携も提案されている

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