タブレットをリモコンとして利用する利用の1つに、ユーザーインタフェースの改善が挙げられる。スマートテレビで多数の機能を盛り込む場合、リモコン自体はシンプルな操作体系だがメニュー階層が深くなる、あるいは個別の機能ボタンの搭載によりリモコンのボタン数が増えて直感で操作しづらくなるといった問題がある。だが、スマートフォンやタブレットのタッチスクリーンをリモコンとして利用することで、こうした制約から解放される。
また、Twitterなどでテキストを入力するケースがあるが、こうした場合はリモコンにQWERTYキーを搭載するのではなく、ソフトウェアキーボードで実装するとシンプルになる。長い文章を打つのでない限り、オプションで専用キーボードを追加するよりもスマートな実装だといえるかもしれない。このほか、TV向けのコンテンツを手元のタブレットやスマートフォンで閲覧するといった使い方も可能だろう。手元のデバイスとTVの両方をインテリジェント化することで、さまざまな応用が可能になるといえる。
またスマートテレビの特長として、アプリで機能拡張を行うケースも散見される。パナソニックの場合、前述のTwitterやSkypeのほか、オンラインゲーム、ニュースやスポーツ中継を映像配信以外の追加情報込みで楽しむための専用アプリなど、アプリや周辺機器を組み合わせて自在に拡張する仕組みが用意されていたりする。これもまた「買ったらそれっきり」になりがちだった既存のTVから、新たに「拡張する楽しみ」が広がったといえるかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR