ソニー、“BRAVIA”向けに6つのネットサービスを追加：ヘルスケアにカタログ通販も

[ITmedia]

　ソニーは9月5日、液晶テレビ“BRAVIA”向けに6種類の新しいネットワークサービスを提供すると発表した。動画配信からヘルスケア、カタログショッピング、割引チケットの共同購入サイトなど、幅広いコンテンツをそろえた。9月7日以降、順次スタートする。

オムロン「ウェルネスリンク」とコラボ

　BRAVIAで健康管理ができる「ウェルネスリンク」は、オムロン ヘルスケアが提供する無料の健康管理サービス。ユニークなのはBRAVIAの「おき楽リモコン」に搭載されたFeliCaを利用して、オムロンの体重体組成計や血圧計、歩数計などからデータを手軽に取得できること。体重や体脂肪率の推移グラフをテレビ画面で参照できるほか、さまざまな分析も用意。「体に関する新たな“気づき”を生み出す」という。

BRAVIAの「おき楽リモコン」をかざしてデータ転送（左）。体重や体脂肪率の推移をグラフで参照できる（右）

全国のデータを集計した地図（左）。エクササイズに役立つ動画も用意した（右）

　「お出かけガイドby PetaMap」は、ソニーマーケティングが提供する無料の千都サービス「PetaMap」（ペタマップ）を通じて全国のお出かけスポットやグルメ情報などをテレビ画面で閲覧できるというもの。見つけたスポットを「おき楽リモコン」のFeliCaポートを使って携帯電話に転送できるため、テレビ画面でプランを立てた後、情報を持ち歩くことができる。

割引チケットに通販カタログも

　リクルートが提供する割引チケット共同購入サービス「ポンパレ」もアプリキャストに仲間入りする。ポンパレは、人気ホテルや有名飲食店の割引チケットなどを一定数以上の購入希望者が集まると購入できるクーポン共同購入サービス。購入したクーポンは、「おき楽リモコン」のFeliCaポートを使って携帯電話に転送できる。また購入希望者を集める期間が1〜3日程度と短いため、テレビ画面上でカウントダウンする機能も設けた。

「ニッセン　スマートカタログ」。シーズンごとに10〜15冊のカタログが更新される

　一方の「ニッセン　スマートカタログ」は、カタログ通販大手のニッセンが製作するカタログをテレビで丸ごと閲覧できるサービスだ。ファンションやインテリア、雑貨などシーズンごとに10〜15冊のカタログが更新される予定。ただし、当初はアプリ内から注文することはできず、電話もしくはニッセンの携帯サイトで決済する仕組み。ソニーでは、「クレジットカードや電子マネー決済への対応を検討している。可能になれば、BRAVIA内で完結できる仕組みになる」としている。

ブラビアネットチャンネルにも2コンテンツ

　動画配信サイトをまとめた「ブラビアネットチャンネル」には、「時事通信TV」と「Billabong」（ビラボン）が追加される。時事通信TVは、時事通信が提供する動画配信サービス。国内外の最新ニュース約50本を無料で配信する。「帰宅が遅くてテレビをつけてもニュースをやっている局がないという人に便利」（ソニー）。

最新ニュース動画を閲覧できる「時事通信TV」（左）と迫力のスポーツ映像が楽しめる「Billabong」（右）

　一方のBillabongは、オーストラリアで人気のスポーツファッションブランド“Billabong”のプロモーション動画を約100本用意。サーフィンなど迫力のスポーツ映像が楽しめるという。

　また、先日日本向けのサービスを発表した「Hulu」への対応についてソニーは「詳細は未定」としながらも、ブラビアネットチャンネルに対応した2010年モデル以降が対象になると話していた。

　各サービスの開始時期と対象機種は下表の通り。

サービス	開始予定時期	2010年モデル	2011年モデル
ウェルネスリンク	10月以降		○（FeliCa搭載モデル）
ニッセン　スマートカタログ	10月以降		○
＜ブラビア＞お出かけガイド by PetaMap	11月以降	○	○
ポンパレ（割引チケット共同購入）	10月以降	○	○
時事通信TV	9月中	○	○
Billabong（ビラボン）	9月7日	○	○
Hulu（フールー）	未定	○	○