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» 2011年11月22日 16時34分 公開

「REGZA Tablet」のAV機器連携を試す(2/3 ページ)

[ITmedia]

「RZライブ」でタブレットが“どこでもテレビ”に

 「レグザAppsコネクト」アプリとして、新たに「RZプレーヤー」「RZライブ」「RZポーター」の3種類が用意される。「RZタグラー」など従来のアプリは「Android Market」で入手できたが、今回の3種はREGZA Tabletのみが対象となり、「東芝プレイス」(東芝サービスステーション)経由で配信される予定だ。機種に依存する機能のため、Androidマーケットでは配信しない。ユーザーはTablet上の操作だけで無償ダウンロードが可能になる。

  これら3つの新アプリを一般公開しない理由については、「著作権管理に利用するDTCP-IPのカギコントロールが課題。これをクリアするため、REGZA TabletはOSに近いレベルまで手を加えている」と説明している。なお、RZライブとRZプレーヤーはREGZA Tabletの発売と同時期(12月中旬)に提供されるが、RZポーターだけは2012年1月下旬になる見込みだ。

 「RZライブ」は、レコーダーのチューナーを使って放送中の番組をリアルタイムに無線伝送し、タブレットやスマートフォンで視聴できるアプリだ。いわば、タブレットを“どこでもテレビ”にするというもの。リビングルームのテレビが家族に使われているときに別の番組を視聴したり、RF端子がない部屋でも無線LANさえ届けばテレビを視聴できるといった使い方が想定される。また裏番組の一覧を表示して選局したり、内蔵のTwitterクライアントを使って放送中の番組に関するツィートを検索、話題に参加するといったスマートな使い方も可能だ。

 レコーダー側の対象機器は、AT700と同時にリリースされた“レグザサーバー”「DBR-M190」「DBR-M180」、Wチューナーの“レグザブルーレイ”「DBR-Z160」「DBR-Z150」。このうち既に発売されているDBR-Z160とDBR-Z150については、11月下旬のファームウェアバージョンアップを行えば、RZライブのサーバにすることができる。一方、12月発売のレグザサーバーは、2012年3月下旬にファームウェアバージョンアップが行われる予定だ。

 東芝によると、サーバになるレコーダーの機種により、その挙動に若干の違いがあるという。例えばタブレットの画面でチャンネルを切り替えたとき、W録機のZシリーズでは10秒ほどのタイムラグが生じる。これは、レコーダー内部で番組をキャッシュ(録画)しながら送出するため。チャンネルを切り替えると、それまでの録画を中止し、切り替えたチャンネルのAVC録画を開始、配信用のファイルを作りながらスタートするという手順になる。

左の「DBR-Z160」と組み合わせてライブ視聴。Zシリーズとの組み合わせではチャンネル切り替えに少々時間がかかる(右)

 一方のレグザサーバーは、録画を伴わず、リアルタイムでAVCの配信用ファイルを作成できる。このため、「タイムラグがないわけではないが、ほんの数秒になるはず」(同社)だ。

 配信時の動画サイズとビットレートは6種類。AT700にぴったりの解像度(1280×720ピクセル)では、2.4Mbpsから最高12Mbpsまで5段階の画質が選択できる。さらに帯域幅が足りない場合やスマートフォン向けに640×360ピクセルで1.5Mbpsの配信も可能だ。切り替え操作は、Tabletから行える。

番組転送の解像度やビットレートはタブレット側から変更可能。右は「DBR-Z150/Z160」と組み合わせた場合に利用できる操作パネル。ちょっと見逃して、戻したいときなどに便利だ

 RZライブのリアルタイム転送には、レコーダーが持つ通常録画用のチューナーのうち、2つめ(R2)が固定的に使用される。このためW録機のDBR-Z150/Z160では、例えば1つめのチューナーが録画に使われていると視聴中のチャンネルしかリアルタイム伝送できないといった制約がある。レグザサーバーも同様にR2(RE2)が割り当てられるが、こちらは録画を「タイムシフトマシン」(全録)に任せておき、あとで通常録画領域にダビングするといった“逃げ道”を作ることができるだろう。「すべてのレコーダーは、“録画”、“視聴”、“配信”の順で優先する」(東芝)ということを念頭に置き、目的によってレコーダーの選択や運用方法を考えたい。

 一方、DBR-Z150/Z160をサーバに使ったときだけのユニークな機能として、リアルタイム転送中の番組を“過去にさかのぼれる”という点が挙げられる。これは、キャッシュ(一時録画)しながら転送する機種だからこその機能だ。ちょっと見逃したときなど、画面上に現れる操作パネルで過去にさかのぼったり、そこから早送りして現在のシーンに戻るといった操作が可能になっている。

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