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歩いて歩いて日本地図を作ろう! 万歩計「新・平成の伊能忠敬」橘十徳の「自腹ですがなにか?」(1/2 ページ)

» 2012年02月09日 12時53分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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 今年の冬はいつもより寒さが厳しく、ついつい出歩くのが面倒になる。これでは運動不足でよくないと思い、歩数計でも買おうと探したところ面白いものを見つけた。その名も「ゲームポケット万歩 新・平成の伊能忠敬」(型番:GK-700)だ。ちなみにこの商品を販売する山佐時計計器(YAMASA)は「万歩計」の登録商標を持つ会社で、「万歩計」という呼び名は同社しか使うことができないそうな。

「ゲームポケット万歩 新・平成の伊能忠敬」のパッケージ。ストラップも付属していた

 さて、伊能忠敬といえばご存じの通り、江戸時代後期の有名な測量家で、近代における日本地図の基礎を築いた偉人である。その名を冠した万歩計とは、果たしていったいどんなものなのだろうか。カタログを見ると液晶画面の横にはなにやら「測量」と書かれたボタンがあり、液晶画面には未完成の日本地図とともに「47%」という数字が書かれていた。

 実はこの万歩計、東京を出て千葉→茨城→福島→宮城→岩手→青森→北海道→青森→秋田→山形という風に海岸沿いを反時計回りに進み、日本一周分の距離を歩くことで日本地図を完成させるという趣向なのだ。つまり、実際に日本列島を歩いて回り、歩測によって地図を作っていった伊能忠敬をリスペクトしつつ、日本一周の徒歩旅行をバーチャルで行うというわけ。地図好きの心がくすぐられるユニークグッズといえるだろう。

 価格は希望小売価格が5250円のところ、Amazon.co.jpで税・送料込み2670円だった。高機能なデジタル万歩計としては、けっこうお買い得な金額だと思う。色はブルー、ブラック、ピンクの中からブルーを選択した。

初期設定で歩幅を入力

 届いたパッケージを見ると、伊能忠敬のイラストの上に「歩いてつくろう日本地図!」というキャッチコピーが書かれていた。伊能忠敬のイラストは一昔前のゲームのキャラみたいなほのぼのしたデザインである。

 万歩計のサイズは72×37×10ミリ、質量は約29グラムと軽量・コンパクトだ。実際にジーンズのポケットに入れて数日間歩いてみたが、かさばらず違和感もほとんどない。

 本体にはクリップ付きのストラップが付いており、これをベルトループなどに付けておけば落とす心配が少ない。電池はCR2032が1個で、お試し用電池が付属しているのですぐに使用開始できる。

電池はCR2032が1個(左)。初期設定画面で歩幅などの設定が行える(中、右)

 初めて使うときはディスプレイに貼られている保護シールをはがし、△の形をしたアップ・リセットボタンを2秒以上押して初期設定を行う。時刻と日付のほかに、歩幅や体重の入力も必要だ。歩幅は身長から100センチを引いた数値が目安だが、歩き方や速度によっても変わる。

 せっかちで大股で歩く癖のあるワタクシは、せっかくなのできちんとメジャーで測ることにした。何歩か歩いてから、一方の足のつま先からもう片方の足のつま先までを測ると、身長−100センチよりも少し多めに出た。より正確な平均歩幅を算出する場合は、10歩歩いてから合計距離を10で割ればいいとのこと。

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