ネットワーク機能の拡充も新製品の特長の1つ。「SEN」(Sony Entertainment Network)の名称で動画のネット配信「ブラビアネットチャンネル」や「Skype」、そして各種アプリを追加できる「アプリキャスト」をまとめているが、新たにリモコンに「SEN」ボタンを設け、ネットワーク機能の入り口を一元化した。
リモコンのボタンを押すと表示される「SENポータル」では、使用頻度の高いものを選んで「お気に入り」に登録できるようにした。ソニーマーケティング、ホームエンタテインメントプロダクツマーケティング部の本多健二統括部長は、「お気に入りに登録すれば、次回からスムーズにアクセスできる。ネットワークというとハードルが高く感じるかもしれないが、できるだけ簡単にサービスを楽しめるように工夫した」と話している。
もちろんコンテンツも拡充。ダイジェスト版を無料で楽しめる「世界遺産」や過去のテレビ番組にフォーカスしたPPVサービス「テレビドガッチ」、ニッセンの「ネットショッピングモール」、クラウドを利用した食事記録アプリ「あすけんダイエット」などを追加し、合計170種のサービスを提供することになった。
テレビで何を見ているかをワンタッチでつぶやける「SNSシェア」もユニーク。テレビ番組(録画を含む)やネット動画視聴中にオプションメニューからSNSシェアを選ぶと、番組情報からタイトルを抽出して「○○を見ています」と定型文を自動作成してくれる。ユーザーは送信ボタンを押すだけでTwitterにつぶやきが送信される仕組みだ。
一方、ネットワークを利用したスマートフォン/タブレット連携も強化。Android用のアプリ「MediaRemote」を使えば、スマートフォンとブラビアの間で相互にWebサイトのURLをやり取りできるようになった。
クラウドを利用したYouTubeの共有機能「YouTube Leanback」にもいち早く対応した。例えば手元のスマートフォンで見ている動画をテレビに映し出したくなったとき。再生する機器の選択メニューで「YTL(YouTube Leanback)」を選択すると、あらかじめペアリングしたブラビアに動画の情報がクラウド経由で飛び、再生が始まる仕組み(ブラビア側でYouTubeを起動している必要はある)。
DLNA「ソニールームリンク」関連では、先日発表されたBDレコーダーの放送転送に対応したことが新しい。例えばアンテナ端子のない部屋にブラビアを設置してもネットワーク経由でテレビを視聴できる。なお、BDレコーダー一体型の「HX65Rシリーズ」に限り、DMS(サーバ)の機能も搭載。内蔵HDDに録画した番組やリアルタイムの放送をSony Tabletや対応するブラビアに配信できる。
各シリーズの概要は以下の通り。
HX850シリーズは、4倍速パネルと部分制御が可能なエッジ型LEDバックライトを搭載したプレミアムモデル。新製品のうち、唯一「オプティコントラストパネル」と「X-Reality PRO」を採用し、上記の「インパルスモード」にも対応する。40V型、46V型、55V型の大画面サイズをラインアップした。
USB外付けHDDへの録画にも対応したWチューナー搭載機だが、このうち1基は視聴用に確保されており、2番組同時録画は行えない。このほか、内蔵無線LANは「Wi-Fi Direct」をサポート。別売のサウンドバースタンド「SU-B553S」で手軽に音質をアップできるのも特長だ。HDMI入力は4系統。
型番 | KDL-55HX850 | KDL-46HX850 | KDL-40HX850 |
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3D対応 | ○ | ||
HDMI入力 | 4 | ||
実売想定価格 | 30万円前後 | 23万円前後 | 16万円前後 |
発売時期 | 5月25日 | ||
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