「おばけ屋敷」には不思議な魅力がある。入れば怖いことは分かっているのに、なぜか“怖いもの見たさ”に負けてしまう。おばけの中には人が入っていることは十分に承知しているのに、いざ遭遇すると声を上げてしまう。
バンダイが6月7日に発表した「絶叫!おばけ屋敷ゲーム」は、手持ちのスマートフォンを活用し、「おばけ屋敷」のドキドキ感を盛り上げてくれる、お節介なボードゲームだ。しかも専用アプリには、心霊写真が撮影できるという余計な機能まで付いている。この新機軸ボードゲームの詳細について、最近iPhoneを購入して「今が楽しい盛り」というバンダイの高橋晋平氏に話を聞いた。
――おばけ屋敷とは、なんだか懐かしいテーマですね
実はこれ、昭和55年(1980年)にバンダイが発売し、80万個以上を販売したヒット商品「おばけ屋敷ゲーム」を現代風にアレンジしたものです。懐かしいルールは、ほぼそのまま。おばけのデザインは一新して、さらにスマートフォン連携による演出効果を加えています。
昭和55年当時の小学生は、現在30代後半から40代前半になっていて、小学生くらいのお子さんがいる方も多いと思います。子どもたちはスマートフォンにすごく興味がありますから、ボードゲームに使えるとなればお子さんたちに自慢できますし、逆にスマートフォンを絡めることで家族団らんの機会も増えるでしょう。ここはボードゲームの良いところですね。
――なるほど、スマホを持っていると、お父さんの株が上がるわけですね。それで、スマホをどのように使うのでしょう
まず専用アプリをインストールしたスマホをボードの上に置きます。おばけ屋敷ゲームは基本的に“すごろく”なので、2〜5人で同時にスタートし、一番早くおばけ屋敷を脱出したプレーヤーが勝ち。サイコロではなくカードを引いて進んでいきます。ゴールまでにはさまざまなイベントマスがあり、そこでスマートフォンを使います。
例えば、「皿屋敷ゲーム」のイベントでは、プレーヤーが1人ずつ、順番に画面をタッチしていかなければなりません。すると画面の女性が「いちま〜い」「にま〜い」……。ご想像の通り、運悪く「1枚足りない!」にあたった人が負けとなり、1回休みのペナルティーとなります。「1枚足りない!」のときは、画像と音声にバイブ機能の震動も加わりますから、大人でも驚くと思いますよ。
――そんなイベントをたくさん作っちゃったのですか?
25種類以上あります。アプリの設定で怖さを「普通」「怖い」の2種類から選択できますので、小さいお子さんと一緒に遊ぶときは、「普通」がいいかもしれませんね(注:対象年齢は9歳以上)。
――この「おばけと対決」というマスは何ですか?
このマスに止まったプレーヤーは、スマホを使っておばけと対決します。これも以前のお化け屋敷ゲームにあった要素で、プレーヤーは「勇気」「知恵」「力」という3種類の力から1つを選びます。それが対戦するおばけの弱点であれば勝ち。じゃんけんのような勝負ですね。
以前のおばけ屋敷ゲームではカードをめくって判定していたのですが、今回はスマートフォンのタッチパネルに、このチップを置きます。すると画面上で自動的に勝敗を判定してくれます。
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