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「ヘッドフォンの本質を追求した」  ソニーから超広帯域再生のプレミアムモデル「MDR-1Rシリーズ」まさにハイレゾ対応(1/2 ページ)

» 2012年08月30日 14時00分 公開
[ITmedia]

 ソニーは8月30日、ヘッドフォンの新製品として「MDR-1シリーズ」3製品を発表した。「ヘッドフォンの本質を追求した」という意欲作。ノーマルの「MDR-1R」に加え、Bluetooth対応のワイヤレスモデル「MDR-1RBT」、ノイズキャンセリング機能付きの「MDR-1RNC」をラインアップしており、いずれも10月27日に発売する予定だ。価格はノーマルが3万975円、ワイヤレスが4万3050円、NCモデルは4万9350円。

「MDR-1Rの“R”は、RealityのR。音質と装着性に加え、思わず手に取りたくなるデザインを目指した」という自信作だ


 人間の可聴帯域(20〜2万Hz)を超える4〜8万Hzの広帯域再生を可能にする「HDドライバーユニット」を搭載した密閉ダイナミック型ヘッドフォン。40ミリ径の振動板には、高い剛性と広帯域にわたる高い内部損失を両立した「液晶ポリマーフィルム」を使用。軽量ボイスコイルの採用と合わせ、レスポンスが早く、パワフルな低域から超高域までを再現する。「人の可聴帯域を超える周波数でも“空気感”として伝わる」(ソニー、パーソナル イメージング&サウンド事業本部パーソナルエンタテインメント事業部の角田直隆氏)。

 ハウジング上に設けた通気口(ポート)は低域における通気抵抗をコントロール。振動板が大きく揺れる際、密閉度が高いと抵抗となってうまく動けないが、ポートで低域の過渡特性(立ち上がり/立ち下がり)を改善し、ベースリズムを正確に再現する。

 装着性という点でも新しい試みが見られる。低反撥(はんぱつ)ウレタンフォームを立体的に縫製したイヤーパッドは通常より柔らかく、装着したときに内側に倒れ込む構造。イヤーパッドが耳を包み込み、その外周部分だけでヘッドフォンを支える。その結果、高い気密性と快適な装着性を実現したという。

イヤーパッドは通常より柔らかい。実際に手持ちのPCで音源(96kHz/24bit WAV)をヘッドフォンアンプ「PHA-1」と組みあせて視聴したところ、ハイレゾらしい解像度の高い音を聞くことができた

 スイーベル軸やあおり軸といった可動部には、複数のシリコンリングを仕込み、ガタ付きを低減。また、ヘッドバンドのハンガー構造を見直し、ハウジングの回転軸を一般的なヘッドフォンよりも内側に向けている。これにより、装着時に力の作用点が従来よりも耳に近くなり、頭部に自然にフィット。装着安定性が増したという。

ケーブルは着脱式。iPhone対応リモコン付きコードと通常のコードが付属する

 コードは、最近のソニー製品で定番となったセレーションコード。表面に細かい溝を設けて摩擦係数を減らすことで、コード同士の絡みを防ぐ。また高級モデルらしくコードは着脱式。iPod/iPhone/iPad対応のリモコン付きコード(1.2メートル、4極L型ステレオミニ)が付属するほか、通常のコード(1.2メートル、L型ステレオミニ)も試供品として同梱(どうこん)される。


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