背面端子からは、コンポジット映像出力やD端子が省略され、かなりシンプルになった。アナログコンポジット入力は1系統だけ残している。
ソニーの「おまかせ・まる録」は、登録したジャンルやキーワードに合致する番組を片っ端から録画する自動録画機能。ユーザーの操作などを元に好みの番組を自動収集する「学習機能」や、出演者の名前だけでなくグループ名や愛称でも検索結果に含める「あいまいワード検索」などによる高い柔軟性が特長だ。キーワードのデータはアップデートされており、「例えば、“HKT48”で指原さんの出演番組がちゃんんと出てくる」という。
新製品では、新たにUSB端子に接続した外付けHDDにも「おまかせ・まる録」が可能になった。設定画面では、おまかせ条件ごとに録画先を選択可能。例えば、放送時間の長い映画は外付けHDDに録画し、内蔵HDDの容量を圧迫しないといった運用が可能になる。
またUSB外付けHDDに保存した番組も「ソニールームリンク」でネットワーク配信が行えるようになったほか、番組表からの一発予約の録画先に選択できたり、BDメディアから直接ムーブバックが可能になるなど、利用上の制約がかなり解消されている。最大3TバイトのUSB外付けHDDが使えるようになった点も大きい(従来は2Tバイト)。
なお、ソニーではUSB外付けHDDの新製品として、3Tバイトの「HD-T3」、2Tバイトの「HD-T2」「HD-D2A」をリリースした。いずも厚さ35ミリの薄型デザインで、フロントパネルにはアルミ材を使用した。ファンレス設計や明るさを4段階で調整できるアクセスランプLEDなども特長だ。実売想定価格は、「HD-T3」が2万5000円前後、「HD-T2」は1万5000円前後、「HD-D2A」は1万4000円前後となっている。
録画済み番組を効率的に見るため、ネットワークを介して番組メタデータを取得できる機能が追加された。メタデータは、番組をコーナーやCMごとに小見出しを付与した「目次情報」、番組に登場したショップや商品を紹介する「お店情報」「商品情報」の3種類。例えば目次情報の一覧では、項目にカーソルをあてるとニュース速報のように内容が流れ、選択するとそのシーンから再生が開始される。「見たいシーンに直行できるため、ザッピングのように見たい部分だけ見る、録画番組の“つまみ見”みたいなことが可能になる」(同社)。
サービス開始時のカバーエリアは、関東、東海、関西。そのほかの地域でも、在京キー局の番組であればデータを取得・活用できる。メタデータのダウンロードは、番組放送後から1時間程度で可能。録画番組を選択した状態でリモコンの「コーナー目次」ボタンを押すとダウンロードされる仕組みで、ネット環境にもよるが1番組あたり5〜15秒程度。データはHDDに書き込むが、テキストデータだけなのでHDD容量を圧迫することはないという。
利便性の高い番組メタデータだが、気になるのはデータの情報量や正確性だろう。今回、ソニーは番組メタデータの提供会社、エムデータと協力。「データは番組を見ながらすべて人力で入力しているもので、お店や商品情報では、お店の住所や電話番号も表示されるなど利便性は高い。一方ドラマなどはネタバレにならないように配慮もしている」(ソニー)。
番組メタデータの活用では、パナソニック「MeMora」(ミモーラ)の「目次でジャンプ」(一部有料)が先行しているが、ソニーは無料の上、会員登録なども」不要。またダウンロード型なので、レスポンスも早いという。
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