LGエレクトロニクス・ジャパンは4月3日、液晶テレビの新製品として、ネットワーク機能の充実した「LG Smart TV」2013年モデルを発表した。アプリやネットコンテンツが楽しめる同社のスマートテレビ第2弾。今年は一気に7シリーズ17モデルを投入する。4月下旬から全国で発売する予定だ。
LGエレクトロニクスは2010年に日本市場へ参入し、昨年初めてスマートテレビを発売した。同社商品企画&マーケティングチームの土屋和洋部長は、「42インチ以上の大画面テレビに限れば、Smart TVの販売構成比が40%を超えた」という。またLG製テレビはネットワーク接続率が45%というデータを示し、「この数字は平均の3倍。スマートテレビというコンセプトが消費者に受け入れられた証拠だ」とした。
2013年モデルの特長は、新たに60V型2モデルを追加するなど大型化を進めたこと、視野角の広いIPS液晶パネルの採用、そしてマジックリモコンを一新して新しい操作性を提案すること。デュアルコアプロセッサを採用した新プラットフォームにより、処理能力は昨年のモデルに比べて1.2〜1.3倍速くなり、「サクサク動く」(同社)。また、スマートフォンやタブレットとの接続性も向上させている。
新しいマジックリモコンは、握りやすさとボタン操作のしやすさにこだわったというエルゴノミクスデザイン。新たにマイクを内蔵し、WebサイトとYouTubeに対して音声検索が行えるようになった。なお、音声検索はテレビ側の機能ではなく、クラウド上の音声認識エンジンを利用する仕組みだ。
ジェスチャー機能にも新機能を追加した。オプションのカメラ(LA9600/LA8600の2機種は標準装備)をテレビ上部に取り付け、テレビに向けて手を動かすと音量調整や選局などの基本操作が行えるほか、新たにリモコンを持って画面に向けて数字を描くとダイレクトな「選局」が可能になった。また、カメラに向けて手をグーにすると「選択」、パーで「移動」といったジェスチャーにも対応する。「チョキは来年に向けての課題にしたいと思います」(土屋氏)。
録画機能も進歩した。2基のデジタルチューナーを搭載し、USB外付けHDDに録画が可能。ここまでは従来機と変わらないが、HDDは最大4Tバイトまでサポート(従来は最大2Tバイト)。従来のアイ・オー・データやバッファローに加え、エレコムの製品が利用できるようになった。また約3倍の長時間録画にも対応(後日アップデート予定)。さらにタイムシフト機能の「ライブ・プレイバック」が追加されている。急な来客などで席を外す際、視聴中の番組を一時録画しておくことで、用事が済んでからさかのぼって再生できるというもので、最大約2時間のキャッシュが可能だ。
スマートフォンやタブレットとの接続性を向上させたことも特長の1つ。まず、Wi-Fiネットワーク経由でスマホやタブレットの映像をテレビに映し出す「Miracast」や、テレビのライブ映像をスマホやタブレットで楽しめる「2nd Display」機能を搭載。またテレビにはNFCに対応した「Tag Onステッカー」が付属しており、同社製アプリを導入したAndroidスマートフォンをタッチすると、テレビとの間ですぐにコンテンツシェアが行えるという。「Tag Onステッカーはテレビのそばにはっておけばいい」。
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