山本浩司の「アレを観るならぜひコレで!」
最強プレーヤーを進化させた脳科学的なアプローチ――OPPO「BDP-105DJP」(1/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
2014年2月現在、世界最強のユニバーサルプレーヤー(Blu-ray Discプレーヤー)だと筆者が信じるOPPOの「BDP-105JP」にニュー・バージョンが加わった。「BDP-105DJP」である。
「JP」(日本バージョンの意)の前に加えられた型番の「D」は、新たに採用された映像信号処理回路「DARBEE VISUAL PRESENCE」(ダービー・ビジュアル・プレゼンス)の頭文字から採られている。ちなみに「BDP-105DJP」と「BDP-105JP」の音声信号処理回路、電源回路の構成はまったく同じで、機能もほぼ同じ(小さな違いは後述)。また両者は当面併売されるとのことで、標準価格は前者が17万1250円、後者が15万5000円となっている(ともに税抜き)。
脳科学的なアプローチに基づく映像処理
DARBEE VISUAL PRESENCEとは、米国カリフォルニア州に本拠を置くDARBEE VISION(ダービービジョン)が開発した、最新の画像処理アルゴリズムに基づく映像信号処理回路のことで、そのコンセプトが非常に興味深い。「人間は物体の立体感をどのように認識するか」「人間は物体を認識するとき、どの部分を注視するのか」という脳科学的なアプローチに基づいた独自の画像解析技術が用いられているのである。
その画像処理プロセスを紹介しよう。まず入力されたソース画像から、両眼視差に基づいて左目用画像と右目用画像を生成する。次にそれぞれの輝度情報(色信号は用いない)からデフォーカス情報を生成、その左右のデフォーカス情報から「突起情報マップ」を作り出す。そして、元のソース画像に突起情報マップを加算して、ダービー出力を得るという仕組みだ。
説明を聞いても「突起情報マップ」という概念がいまひとつピンとこないが、これこそが人は「物体の立体感をどのように認識するか」「物体を認識するとき、どの部分を注視するのか」という概念の根幹から導き出された重要なデータなのだろう。
ちなみにこのダービー回路は、FPGA(プログラムが書き込める汎用素子)にプログラミングされており、その後段の映像信号処理回路には、新たにシリコンイメージ製「VRS Clear View」ビデオプロセッサーが採用されている(BDP-105JPのそれはマーベルの「Qdeo」ビデオプロセッサー)。
実際に本機のHDMI出力を、新たに自室に導入した4Kプロジェクターのソニー「VPL-VW500ES」に接続し、その効果を検証してみた。ちなみに2系統ある「BDP-105DJP」のHDMI出力のうち、HDMI1のみがダービー出力が得られる設計なので、当然ながらその出力を「VPL-VW500ES」につないだ。
本機ホームメニューの「ビデオ設定」内に画質調整項目があり、ここでダービー回路の効き具合が調整できる。ダービーモードは3種類。HD映像向けの「Hi-Def」、ゲームソフトやCG画像向けの「Gaming」、そしてネット動画やDVDなど低解像度コンテンツ用の「Full Pop」の3つである。いずれもそのレベル(効き具合)を0 ~120%の範囲で調整可能で、調整後のデータは3パターンまでメモリーできる。ダービー回路の信号処理はフレーム内処理となり、動画ボケが生じないというのも注目ポイントだ。
4Kマスタリングが一般化しつつある昨今、ハリウッドのメジャー系スタジオの映画Blu-ray Discには、ほんとうに目の覚めるような高解像度作品が多い。今回はMastered in 4K作品の「アフター・アース」、前回の当連載でご紹介した「華麗なるギャッツビー」、「オブリビオン」などの高画質映画BDで「Hi-Def」モードのダービー出力の画質を検証してみたが、実に興味深い結果が得られた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
山本浩司の「アレを観るならぜひコレで!」
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
6
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
7
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
8
Google DeepMind、ワールドモデル「Genie 4」発表 音声や会話もリアルタイム生成、Geminiと連携
-
9
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
10
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR