パイオニアは5月15日、AVアンプの新製品「VSA-1124」および「VSA-824」を発表した。「今回のキーワードは“クラスを超えた”。上位機の設計思想を継承したベーシックモデルだ」(同社)という。価格は、7.2ch対応の「VSA-1124」が8万5000円、5.2chの「VSA-824」が5万1000円。いずれも6月下旬に発売する。
型番 | VSA-1124 | VSA-824 |
---|---|---|
概要 | 7.2ch対応 | 5.2ch対応 |
実用最大出力 | 180ワット/ch | 160ワット/ch |
HDMI入力 | 7入力(4Kアップスケール対応) | 6入力(4Kパススルー対応) |
価格 | 8万5000円 | 5万1000円 |
発売時期 | 6月下旬 | |
「VSA-1123」「VSA-823」の後継となるディスクリートアンプ搭載のAVアンプ。ESSテクノロジーのDACチップ(ES9006S)を初めてベーシックラインに展開したほか、アナログ/デジタル回路の独立電源化やルビコンと共同開発したPML MUコンデンサ(キャパシター)の採用、パワーアンプ部の伝送経路最短化など、音質設計を抜本的に見直した。「新製品はAirStudiosのチューニングではないが、上位モデルでAirStudiosと一緒に仕事をした熟練技術者が担当している。“LXシリーズの音”を下方展開できたと考えている」(同社)。
音質面では、低域の再現力強化にも力を入れている。2機種ともサブウーファーを2つ接続できるプリアウトを持っているほか、MCACCは低域のマネジメント能力を強化(EQ、Delay、Level)。さらにVSA-1124には、遅延を抑える新機能「サブウーファーEQ補正機能」を追加した。EQタイプ「ALL CH ADJUST」で自動調整が行われるほか、ユーザーによるマニュアル調整も可能だ。
最新の技術トレンドもカバーした。例えばHDMI 2.0に対応し、4K/60pのクロマフォーマット4:4:4映像信号を伝送できる(3つのHDMI入力端子が対応)。さらに、VSA-1124では4Kアップスケール機能も搭載。「4:4:4/12bitまでの4K規格フルスペックに対応したことで、色信号を圧縮せず、接続機器のパフォーマンスを最大限引き出せるようになった」(同社)。
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