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フィリップス、低温長時間調理が可能になった新型ノンフライヤー日本の消費者の声を反映させました(1/2 ページ)

» 2014年08月19日 16時20分 公開
[笹田仁,ITmedia]

 フィリップス エレクトロニクス ジャパンは2014年8月19日、家庭向け調理器の新製品「ノンフライヤープラス」を発表した。9月上旬に出荷開始予定。価格はオープンで、実売予想価格は3万2200円前後(税別)。

フィリップス エレクトロニクス ジャパンが発表した「ノンフライヤープラス」

 最大の特徴は調理温度と調理時間の設定の幅が広がった点にある。従来製品は調理温度を80度〜200度の幅で設定できるが、新製品ではこれを60度〜200度に広げ、低温調理を可能にした。また、調理時間設定の幅も変わった。従来製品では30分までしか設定できなかったが、新製品では60分まで設定できるようになった。

 発表会では、製品説明に先立ちフィリップス上級副社長で、フィリップス キッチンアプライアンス カテゴリーリーダーを務めるクリスティン・メイ(Christine Mei)氏がフィリップスが販売する調理家電の世界での現状と戦略について語った。

フィリップス上級副社長で、フィリップス キッチンアプライアンス カテゴリーリーダーを務めるクリスティン・メイ氏

地域ごとに最適なものを

 メイ氏によると、フィリップスの調理家電は2011年以来、パーセントにして毎年2けたの成長を続けている。その要因として、肥満を気にして家庭で調理する人が多くなっていることや、食品の安全に対する不安などを挙げ、「自分で料理をつくろうと考える人は多くなっている」と述べた。

 その一方で、働きながら料理に時間をかけることが難しいという問題を挙げ、多くの人が「効率よく健康的な料理を作れる」機材を求めているという現状を指摘した。

 またメイ氏はフィリップスが調理家電を世界で展開するに当たり、意識している点をいくつか挙げた。高い性能、高品質、人間にやさしいデザインといった一般的なことに加え、メイ氏が強調したのは「それぞれの地域に適したものを、適した形で提供する」ということだ。

 実際、フィリップスは世界の地域によって異なる調理家電を販売している。それぞれの地域の食文化や消費者のニーズに合わせて、あるところではミキサーを販売し、あるところでは炊飯器を販売し、日本ではヌードルメーカーを販売するなど、地域によって販売するものを変えているという。そして、世界の各地域の中でも日本市場は特に重要視していると語った。

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