東芝は10月14日、Blu-ray Discレコーダーの新製品4機種を発表した。トリプルチューナー搭載の“レグザサーバー”「DBR-T560/T550」およびダブルチューナーの“レグザブルーレイ”「DBR-Z520/Z510」をラインアップ。新たにSeeQVaultや自己診断機能をサポートしたほか、レグザサーバーでは「タイムシフトマシンリンク」など他機器との連携機能を充実させている。10月下旬から順次発売する予定だ。
型番 | DBR-T560 | DBR-T550 | DBR-Z520 | DBR-Z510 |
---|---|---|---|---|
チューナー | 3波対応デジタル×3基 | 3波対応デジタル×2基 | ||
タイムシフトマシン | ○ | なし | ||
内蔵HDD | 2Tバイト | 1Tバイト | 1Tバイト | 500Gバイト |
実売想定価格 | 10万円前後 | 8万5000円前後 | 7万円前後 | 6万円前後 |
発売時期 | 11月中旬 | 10月24日 | ||
まず4機種共通のアップデートとして、操作レスポンスの向上が挙げられる。今回は「ソフトウェアを地道に改善して描画速度と反応速度を向上させた」(同社)というもので、番組表をはじめとするGUIの表示やスクロール、ページ切替、編集作業などを高速化。「ストレスを感じることなく操作できる」という。さらに市販Blu-ray Discの読み込み時間を「DBR-T460」の約2/3に短縮。5年前の「RD-X10」に比べると約半分になっているという。
使い勝手も向上。例えば録画リストでは、フォーカスをあてた部分がテロップのように横に流れる仕組みを採用し、シリーズ番組の「〜話」まで無理なく確認できるようになった。またフォルダ機能ではジャンルの自動分類をサポート。番組一覧で“ジャンル”タブを選択すると、映画やスポーツ、アニメといった番組ジャンルごとに録画番組が分類される。「すべて」や「未視聴」といった分類も用意することで、手早く目的の番組が探せるようになった。
番組ジャンルやキーワードで関連する番組を自動的に録画する「おまかせ自動録画」や、RDシリーズ以来の“ユニティエディット”方式編集機能などは従来機種から継承。リモコンの青ボタン1つで録画番組の本編だけを一発再生することができる「おまかせプレイ」も同様だ。
編集の新機能は、新たにAVC(長時間モード)録画の番組を再び別レートのAVCに変換ダビングが行えるようになったこと。なお、変換できるのは現状のモードよりも低画質のモードに限られる。また番組を録画しているときでもプレイリスト作成やおまかせプレイ再生の実行が可能になるなど、機能的な制約も減らした。
録画容量はUSB外付けHDDで増設が可能で、通常録画用には新たに最大5TバイトのHDDに対応した。タイムシフトマシン対応の「DBR-T560/T550」では、タイムシフト録画容量を増やすことも可能で(3chまで外付けHDDを録画先に選択できる)、例えば1チャンネルぶんの“まるごと録画”を3Tバイトの外付けHDDに割り当てた場合、最長39日分をキャッシュすることができるという(AVC最低画質モード時)。
「DBR-T560/T550」は、3つのチューナーを“タイムシフトマシン録画”と“通常録画”に柔軟に割り当てることができるレグザサーバーだ。すべて通常録画にすれば、3番組同時録画が可能なBDレコーダーとなり、そのうちいくつかをタイムシフトマシンに設定することで最大3チャンネルのスキップバックレコーダー(過去一定時間の映像と音声を常に記録する録画機)として機能する。
また、「レグザ」のタイムシフトマシン機能にはないメリットとして、BS/CS110度のチャンネルでも3つまで常時録画できる点が挙げられる。「例えばWOWOWの3チャンネルも録画予約不要でまるごと録画できる。せっかく有料放送を契約したのにあまり見る時間がないといった人も効率良く見たい番組を視聴できるはず」(同社)。
そんなタイムシフトマシン機能にも複数のアップデートがある。まず、前述のように本体の操作レスポンスが向上したため、過去番組表の表示や「ざんまいプレイ」の表示などがスピーディーになったこと。また地味ながら有用な機能が、タイムシフト用に設定した録画ユニットでもタイムシフトの空き時間(メニューで録画の時間を設定できる)には通常録画を行えるようになったこと。例えばタイムシフトマシン録画をゴールデンタイムに絞っておけば、流行の番組を効率よくチェックしつつ、深夜帯には3番組同時録画を活かして保存しておきたいシリーズ番組を録画するといった使い方ができる。
そのほか細かいところでは、タイムシフト録画の可能日数が0.5日単位で正確に表示されるようになった。これは、同社Webサイトで展開している「録画可能日数シミュレーション」を本体画面で再現するものだ。
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