「MDR-1A」と同時期に、ポータブルヘッドフォンアンプのフラグシップモデルである「PHA-3」も発売された。ソニーのポータブルヘッドフォンアンプ「PHA」シリーズの第3弾モデルとなる本機は、DACチップにESS「ES9018」を採用。PCMは最大384kHz/32bit、DSDは5.6MHz/2.8MHzに対応する。背面にはスマートフォン/ウォークマン/PC用に設けられたmicroUSB端子のほか、iPhone用のUSB-A端子、光デジタル入力、ステレオミニ形状のアナログ入出力端子を備えている。
なお「PHA-3」の本体にはXperia用としてmicroUSB-microUSBケーブルと、ウォークマン用のmicroUSB-WMポートケーブルに、アナログのステレオミニケーブルが付属する。2つのデジタルケーブルはアンプ側の端子に突起の付いた専用ケーブルになる。ウォークマンのデジタル出力はハイレゾに対応する「ZX1/F880/Aシリーズ」にのみ対応している。
最大の特徴の1つがバランス駆動に対応したこと。入力されたオーディオ信号はDACを経由して、L/R各チャンネルごとにオペアンプでアナログ増幅し、ヘッドフォンアンプから出力する。バランス出力は3.5ミリステレオミニ端子を2系統用いる方式で、「MDR-1A」と接続するために、ソニーからバランス対応の交換用ケーブル「MUC-S20BL1」もオプションで発売された。
「PHA-3」の本体は、前モデルの「PHA-2」よりも少し大きくなっているが、質量は300グラムとポータブルリスニングで使うのにもギリギリOKなサイズ感だ。2時間ほど電源を入れっぱなしにして使ってみたが、本体はそれほど熱を持たないため、使い勝手も悪くはなさそうだ。縦横の寸法が大きいので、「iPhone 5s」を乗せるとアンプのサイズが上回るが、「Xperia Z2」や「iPhone 6 Plus」ぐらいの5インチ台のスマホにはぴたりとマッチする。
フロントパネルは端子やボリュームノブがダメージを受けないよう、サイドパネルでがっちりと囲われている。リアの端子部はフラットになっているので、素のままで持ち歩いても大丈夫だが、念のためポーチに入れればなお安心だ。
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