個性的なコンセプトと印象的なサウンドが特徴のカナル型イヤフォンを展開するファイナルオーディオデザインから、ニューモデル「Heaven VIII」「Heaven VII」が登場した。
Heavenシリーズの新たなるフラッグシップとして追加されたこちらの製品、オリジナルのカスタムが施されたBAドライバー1基によるフルレンジ構成、というのは変わらないが、筐体(きょうたい)がこれまでの金属切削タイプからMIM(Metal Injection Molding)という、特殊な方法を採用したものに代わった。切削での製作では不可能であった、音響的に最適化された筐体を実現しているという。
これに、従来モデルに比べて低音再生に優れた新しいBAドライバーを搭載。さらに、BAMと呼ばれる独自の音響技術を反映させることで、ファイナルオーディオデザインの理想である、空間的な広がりを感じる、いつまでも聴き続けられる自然なサウンドを実現しているという。
ちなみにこのMIMだが、金属微粉末にバインダー(接合剤)を混ぜて樹脂のように固まらせ、それを金型で成形した後に高温で焼結させる手法なのだそうだ。ただしこのMIMは、形状の自由度や精度は高いものの、表面仕上げが難しいため、外観部品に使用される事は少ない様子。ファイナルオーディオデザインでは、音響特性を追求するため、あえてこの筐体作りをチョイスしたのだ。
表面仕上げが難しいというMIMだが、実際に製品を見てみると、ファイナルオーディオデザインらしい、細部の仕上げにこだわった美しいフィニッシュとなっている。装着時に外側を向く背面部分など、複雑なカッティングが施されていて、まるでジュエリーのよう。特に女性のファッションとは、相性が良さそうだ。
なお、「Heaven VIII」と「Heaven VII」は、ともにBAドライバー&ステンレス素材のMIM形成筐体は全く同じだが、表面処理が異なっている。「Heaven VIII」はゴールドメッキ仕上げ、「Heaven VII」は(ステンレス筐体の)鏡面仕上げとなっている。加えて、「Heaven VII」には、直販サイト限定モデルとしてマットブラック仕上げも用意されている。
ユーザビリティーの面では、タッチノイズを低減させ、同時に絡みにくさも実現するフラットケーブルを採用。プレーヤー側の端子もスリムなタイプを採用しているため、ほとんどのスマホケース、プレーヤーケースで無理なく活用することができる。また、イヤーピースは5サイズが付属されており、さまざまな人がピッタリのサイズをチョイスすることができる。こういった、ちょっとした部分ながらもしっかりした気遣いは、うれしいかぎりだ。
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