　日本玩具協会は6月16日、通算8回目となる「日本おもちゃ大賞」受賞玩具の発表会を開催した。同発表会では、業界への貢献度が高い製品に贈る「特別賞」、市場評価の高い製品を表彰する「前年度ヒット・セール賞」を含む、7部門／9賞を表彰。タカラトミーの「リニアライナー超電動リニアL0系スペシャルセット」など、ネットで話題を集めた製品などが大賞に選ばれた。

おもちゃ大賞受賞者と受賞作品一覧

受賞玩具一覧
部門	メーカー	大賞受賞玩具
共遊玩具部門	タカラトミー	JOUJOUみつけてみよう！いろキャッチペン
エデュケーショナル・トイ部門	ジョイパレット	一歳半からの体幹☆脳力トレーニングみんなで！育脳マット
ボーイズ・トイ部門	エポック	野球盤 3Dエース
ガールズ・トイ部門	セガトイズ	Jewel watch
コミュニケーション・トイ部門	タカラトミーアーツ	ヒミツのクマちゃん
イノベイティブ・トイ部門	タカラトミー	リニアライナー超電動リニアL0系スペシャルセット
ハイターゲット・トイ部門	シー・シー・ピー	カメラ付き超小型ヘリコプターナノファルコンデジカム
特別賞	バンダイ	ガンダムプラモデルシリーズ
前年度ヒット・セールス賞	バンダイ	DX妖怪ウォッチタイプ零式

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タカラトミーの「JOUJOUみつけてみよう！いろキャッチペン」。ペン先のセンサー部が色に反応し、その情報をLEDや音声で教えてくれ、目や耳が不自由な人でも楽しめる。9月発売で、希望価格は4104円（税込、以下同）

ジョイパレットの「一歳半からの体幹☆脳力トレーニングみんなで！育脳マット」。マット型コントローラーの上で手足を動かして遊ぶテレビ接続型の玩具で、体や脳を鍛えられるという。9月発売で、価格は1万3824円

エポックの「野球盤 3Dエース」。投手が投げたボールが空を切るリアリティーを追求した野球盤。価格は7538円

セガトイズの「Jewel watch」。女児向けのウェアラブル玩具で、文字盤の映像が動いたり、音声が流れてしゃべったりする。価格は7020円

　なお、コミュニケーション・トイ部門で大賞を受賞したタカラトミーアーツの「ヒミツのクマちゃん」は、話しかけると臨機応変に会話をしてくれるぬいぐるみだ。なぜ自由に会話ができるのだろうか。その“ヒミツ”はおもちゃショーで明らかになる……かもしれない。

タカラトミーアーツの「ヒミツのクマちゃん」。ぬいぐるみと自由に会話ができる玩具。“ヒミツ”の内容はおもちゃショーで明らかに？　価格は1万778円

タカラトミーの「リニアライナー超電動リニアL0系スペシャルセット」。磁力で浮上・走行できる玩具で、スケールスピード時速500キロを実現した。9月発売で、価格は3万7800円

シー・シー・ピーの「カメラ付き超小型ヘリコプターナノファルコンデジカム」。ヘリコプターで静止画や動画を空撮できるほか、コントローラーにヘリを収納すれば単体でデジタルカメラにもなる。7月発売予定で、価格は9698円

※「JOUJOUみつけてみよう！いろキャッチペン」の発売日と価格に間違いがありました。おわびして訂正いたします。

　今回は39社から279アイテムがエントリー。大賞作品のうち5製品はこれから発売されるものだ。日本玩具協会の富山幹太郎会長は、「2014年度の玩具市場は4402億円と過去10年で最高の売上となった。これは妖怪ウォッチの社会的なブームによるもので、同作品の商品が業界を大きくけん引した」と語った。ヒット・セールス賞は、バンダイの玩具が2011年より4年連続で受賞している。特別賞のガンプラシリーズは、累計販売台数4億4500万個を超えたという。