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ダイソン、ロボット掃除機「360 Eye」を発売――専用アプリで仕事っぷりも分かる(1/2 ページ)

» 2015年10月21日 17時35分 公開
[ITmedia]

 ダイソンは10月21日、ロボット掃除機「ダイソン 360 Eye」(スリーシックスティアイ)の販売を、世界に先駆けて日本で開始すると発表した。まず10月23日(金)からダイソンの旗艦店「Dyson 表参道」で、また10月26日(月)から全国の量販店65店舗限定で順次取り扱いを開始する。店頭参考価格は13万8000円(税別)。

「ダイソン 360 Eye」

 「ダイソン 360 Eye」は、17年間にわたる開発期間と2800万ポンド(約53.2億円)の開発費、累計200人を超えるエンジニアが作り出したロボット掃除機だ。同社自慢のモーターとサイクロンにより、他のロボット掃除機の4倍というパワフルな吸引力でゴミを取り除くという。来日した英Dysonのロボット工学主任、マイク・オールドレッド氏は、「パッと見は従来のロボット掃除機と変わらないかもしれないが、中身は全く異なる」と胸を張った。

17年間にわたってロボット掃除機の開発に携わってきた英Dysonのロボット工学主任、マイク・オールドレッド氏

発表会場にはダイソンが11年前に開発したロボット掃除機「DC06」が登場。カメラを使ったインテリジェントなシステムや吸引力重視の掃除機能など「360 Eye」と共通する部分も多い

 搭載されたモーターは、毎分最大7万8000回転の「DDM(ダイソン デジタルモーター) V2」。さらに掃除機と同じ技術を用いた「Radial Root Cyclone(ラジアルルートサイクロン)テクノロジー」により、吸い込んだ空気からゴミやホコリを効率的に分離する。さらにHEPAフィルターを通して排気するため、0.5マイクロメートルの微細な粒子まで捉えるという。

 「他社製品は集塵を(サイクロンではなく)フィルターに頼ることになるが、本体の密閉度が不十分のため一度取り込んだ微細なゴミを再放出してしまう。360 Eyeは密閉度が高く、アレルゲンを逃がさない。排気は部屋の空気よりもきれいだ」(オールドレッド氏)。

左が360 Eye。本体幅いっぱいまで吸引口がある

他社製品との実機比較、通った後がくっきりと残る

 また「ダイソン 360 Eye」は、機体幅いっぱいの吸引口を持つ唯一のロボット掃除機でもあるという。「機体をフル活用して壁際まで掃除することができるため、サイドブラシは必要ない。他社製品に比べて小さく、狭いすき間にも入ることができる。そしてブラシはフルサイズ(キャニスター掃除機)と同じ技術で作られたもの。黒いカーボンファイバーブラシが静電気を抑えながら床にこびりついたホコリを取り除き、固いナイロンブラシはじゅうたんからチリやホコリをかき出す」。

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