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関西で「テレコ」と言えば? テープレコーダーじゃありません

» 2016年03月02日 06時00分 公開
[ITmedia]

 「地方によってなぜ呼び名が違うの?」「関東と関西、違う呼び名でも中身は一緒?」そんな日本の言葉を1日1つずつ紹介していく「意外と知らない日本の雑学」

 この「テレコ」という言葉。関西では日常的に使い、ビジネスシーンでも使う人がいます。聞いたことがない人は「テープレコーダーの略?」なんて思うかもしれませんが、テープレコーダーではありません。

 テレコは「手入れ(手を加える)」に、接尾語の「こ」が付いて変化した言葉です。もともとは歌舞伎の言葉で、2つの異なる狂言を1つにまとめ、多少の関連を持たせて一幕おきに交互に進行させることを「てれこ」といいました。

 この言葉が転じて、双方から入れかわることを「テレコ」と呼ぶようになりました。現在は、物事が入れ違ってしまったり、何かが逆になっていたりするときにも「テレコ」と使うようです。

 「ブロックをテレコに組み立ててしまったわ〜」「荷物の送り状、テレコに貼ってもうた〜」など、主に関西では日常的に使います。関西の人なら知っているかもしれませんが、関東近辺では珍しい表現かもしれません。

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