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コネクテッド家電のセレボが会社分割、新会社をパナソニックに売却

» 2018年04月02日 18時27分 公開
[ITmedia]

 家電ベンチャーのCerevo(セレボ)は4月2日、新会社「Shiftall」(シフトール)を設立し、パナソニックに売却したと発表した。資本金は4000万円で全株式をパナソニックが取得する。シフトールのCEOには、セレボの前CEO、岩佐琢磨氏が就任している。

シフトールのCEOに就任した岩佐琢磨氏(写真は16年12月に撮影したもの)

 シフトールは18年2月に設立。スタッフは26人で、主にコネクテッドハードウェアのアジャイル生産を手がける。アジャイル生産とは、固有の技術を持つ複数の企業が連携し、特定の市場や顧客に向けた製品を少量生産する方式のこと。買収の目的についてパナソニックは、「シフトールが持つコネクテッド家電の技術、および小ロットの製品をスピーディーに生み出す生産技術やノウハウを最大限に活用するため」としている。

 パナソニックは17年4月にビジネスイノベーション本部を設置。“モノ”中心の事業モデルから脱却し、他社との協業を含むオープンイノベーションによってIoTやAI技術に基づくサービス中心の新規事業に取り組む姿勢を明らかにした。同時に家電や住設機器の技術を組み合わせ、“未来の住空間”を作り出す「HomeX」プロジェクトを発表したが、シフトールもコネクテッド家電の共同開発などを通じて参画する見通し。

「HomeX」は未来の住空間環境サービスの企画開発を目指したプロジェクト。米国シリコンバレーで発足した

 一方、セレボの新社長には「DMM.make AKIBA」に入居していたスタートアップでハードウェアプロダクトマネージャーを務めていた青木和律氏が就任。スタッフ数は45人と半減したが(従来は90人)、自社ブランド製品の開発を継続しつつ、他社ブランドによる製品開発や製造にも注力するとしている。

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