cerevo、プロジェクター搭載の可変型ホームロボット「ティプロン」をCESで公開:CES 2016
普段はコンパクトだが、映像を投影するときは全高80cmの「プロジェクション形態」へと変形するホームロボットが登場。
cerevo(セレボ)は1月5日、「2016 International CES」および事前イベントの「CES Unveiled」において、プロジェクター搭載のホームロボット「Tipron」(ティプロン)を披露すると発表した。年内に発売を予定している。
投影する場所を記憶し、全自動で移動や充電(充電ステーションへ戻る)を行うホームロボット。充電中や移動時は全高40cmとコンパクトだが、映像を投影したり、写真を撮影(5Mピクセル)するといった機能を用いるときは全高80cmの「プロジェクション形態」へと変形する。これにより、約1mの高さに映像を投影できるようになる。5800mAhの内蔵バッテリーで約2時間の使用が可能だ。
プロジェクターは1280×720ピクセルのHD対応。輝度は最大250lmで、約3mの距離で80インチ程度の映像を投影できる。プロジェクター部は左右への向き変更に加え、左右への回転も可能。オートフォーカスや台形補正も搭載しているため、壁や天井などに斜めから投影しても正しい画角で視聴できるという。モノラルスピーカーも内蔵しているため、Tipron単体で映像と音声を楽しめる。
表示できる映像は、ストレージに保存した動画や背面に備えたHDMI(HDCP対応)の入力信号。USB端子に「Chromecast」などを接続すれば、室内の好きな場所にネットコンテンツを投影できる。
無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)も内蔵。専用のAndrodアプリを使えば、カメラの映像をライブ再生しながら手動で操縦することもできる。ただし、Tipronの最大の特徴は高度な自動化だ。例えばスポーツ番組が始まる時間に合わせてテレビの近くに移動し、横の壁に関連ハッシュタグで書き込まれたメッセージを投影し続けるといった動作を番組が放送されるたびに実行させることができるという。
cerevoでは今後、ネット連携機能を拡張していく方針で、さまざまな動画配信サービスに対応させるとしている。気になるTipronの価格は、10万〜20万円になる見込みだ。
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